小林 |
「秋本番やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「旬のものでも
食いたいところやが、
お前いくら持っとる?」
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北小岩 |
「え〜と、一枚、二枚。
計2円でございます」
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小林 |
「そうか。
買うのは断念しよか。
以前、噂を耳にしたことがあるが、
何でも隣の隣の隣町には、
やたらと実った男たちが
おるらしいんや」
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北小岩 |
「何かにありつける予感が
いたします」
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小林 |
「行ってみよか」
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合計の所持金が4円の二人。
旬を求め隣の隣の隣町へ。
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北小岩 |
「着きました。
町といってもなかなか広いので、
巡り合うのは
難しいかもしれませんね」
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小林 |
「あそこにいるヤツの股間に、
『町の案内人』と
書いてあるで」
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弟子が近づき、男の股間に話かけてみる。
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北小岩 |
「もしもし、
案内していただけますか」
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町の
案内人
の股間 |
「いいですよ〜」
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北小岩 |
「先生、大変です!
この方のイチモツが
しゃべりました!!」
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小林 |
「いつまでたっても
本質を見抜けん男やな。
そいつは今、腹話術を使って、
ポコチンがしゃべっているように
見せただけや」
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町の
案内人 |
「ばれましたか」
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北小岩 |
「気がつきませんでした。
それはそれといたしまして、
この町にやたらと実った方々が
いらっしゃるとうかがったのですが、
ご存知ですか」
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町の
案内人 |
「ああ、
『実り七人衆』のことですか」
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北小岩 |
「カッコいい名前でございます!
そのような方々がいらっしゃるのは、
町の誇りですね」
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小林 |
「どこにおるんや」
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町の
案内人 |
「あそこです」
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七人はちんぽの形をしたブランコに乗っていた。
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小林 |
「こいつらが『実り七人衆』か」
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北小岩 |
「粗品以下の方々に
見えてしまいますが、
どこが実っているのでございますか」
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町の
案内人 |
「七人衆、全員集合!
全員開チン!!」
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七人がズボンとパンツを同時におろすと。
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小林 |
「むっ、
一番右のヤツのチンポ、
サンマのようになってるで」
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北小岩 |
「その隣の方は、
金玉が栗のイガのように
なっております」
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町の
案内人 |
「七人衆はこの時季になると、
それぞれの股間に
秋の旬が実るんですよ」
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「おっ、形のいいサンマじゃな」
公園にいたおじいさんが、
一番右のヤツのチンポを菜箸でつまみ、
七輪の上にのせた。
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一番右
のヤツ |
「あち〜〜〜っ」
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北小岩 |
「焦げた匂いがしましたが、
大丈夫でしょうか」
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小林 |
「多分、大丈夫やないな」
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「おっ、いいイガの栗じゃな。
割ってみるかな」
公園にいた別のおじいさんが、
隣のヤツの金玉を小さな斧で打った。
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隣の
ヤツ |
「うお〜〜〜っ!」
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北小岩 |
「割れた音がしましたが、
大丈夫でしょうか」
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小林 |
「多分、大丈夫やないな」
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旬をタダで味わおうと企てた師弟であったが、
結局このように
どうでもよい光景を堪能して帰るのみであった。 |