KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百七拾・・・実りの秋

小林 「秋本番やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「旬のものでも
 食いたいところやが、
 お前いくら持っとる?」
北小岩 「え〜と、一枚、二枚。
 計2円でございます」
小林 「そうか。
 買うのは断念しよか。
 以前、噂を耳にしたことがあるが、
 何でも隣の隣の隣町には、
 やたらと実った男たちが
 おるらしいんや」
北小岩 「何かにありつける予感が
 いたします」
小林 「行ってみよか」

合計の所持金が4円の二人。
旬を求め隣の隣の隣町へ。

北小岩 「着きました。
 町といってもなかなか広いので、
 巡り合うのは
 難しいかもしれませんね」
小林 「あそこにいるヤツの股間に、
 『町の案内人』と
 書いてあるで」

弟子が近づき、男の股間に話かけてみる。

北小岩 「もしもし、
 案内していただけますか」
町の
案内人
の股間
「いいですよ〜」
北小岩 「先生、大変です!
 この方のイチモツが
 しゃべりました!!」
小林 「いつまでたっても
 本質を見抜けん男やな。
 そいつは今、腹話術を使って、
 ポコチンがしゃべっているように
 見せただけや」
町の
案内人
「ばれましたか」
北小岩 「気がつきませんでした。
 それはそれといたしまして、
 この町にやたらと実った方々が
 いらっしゃるとうかがったのですが、
 ご存知ですか」
町の
案内人
「ああ、
 『実り七人衆』のことですか」
北小岩 「カッコいい名前でございます!
 そのような方々がいらっしゃるのは、
 町の誇りですね」
小林 「どこにおるんや」
町の
案内人
「あそこです」

七人はちんぽの形をしたブランコに乗っていた。

小林 「こいつらが『実り七人衆』か」
北小岩 「粗品以下の方々に
 見えてしまいますが、
 どこが実っているのでございますか」
町の
案内人
「七人衆、全員集合!
 全員開チン!!」

七人がズボンとパンツを同時におろすと。

小林 「むっ、
 一番右のヤツのチンポ、
 サンマのようになってるで」
北小岩 「その隣の方は、
 金玉が栗のイガのように
 なっております」
町の
案内人
「七人衆はこの時季になると、
 それぞれの股間に
 秋の旬が実るんですよ」

「おっ、形のいいサンマじゃな」

公園にいたおじいさんが、
一番右のヤツのチンポを菜箸でつまみ、
七輪の上にのせた。

一番右
のヤツ
「あち〜〜〜っ」

北小岩 「焦げた匂いがしましたが、
 大丈夫でしょうか」
小林 「多分、大丈夫やないな」

「おっ、いいイガの栗じゃな。
 割ってみるかな」

公園にいた別のおじいさんが、
隣のヤツの金玉を小さな斧で打った。

隣の
ヤツ
「うお〜〜〜っ!」
北小岩 「割れた音がしましたが、
 大丈夫でしょうか」

小林 「多分、大丈夫やないな」

旬をタダで味わおうと企てた師弟であったが、
結局このように
どうでもよい光景を堪能して帰るのみであった。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2013-10-06-SUN

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