ゆる〜
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北小岩 |
「今日は寒さが
ゆるいようでございますね」
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じ〜い
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北小岩 |
「おちんちんも
縮んでいないようで
ございます。
では始動でございます」
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シュッシュッ
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北小岩 |
「たまには、
はたきをかけねばなりませんね」
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シュッシュッシュッ
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北小岩 |
「それにしても先生の書棚は、
拾ったり、
がめてきたエロ本で
いっぱいでございます」
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シュッ
ゴホッゴホッ
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北小岩 |
「もの凄い埃でございます〜」
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小林 |
「掃除か。
関心やな」
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北小岩 |
「いつの間にか
埃が溜まっております」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「お金が貯まるわけがない
わたくしたちにとりまして、
溜まっていただける埃は
財産ともいえるので
ございましょうか」
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小林 |
「そうともいえんな。
恥垢はどや」
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北小岩 |
「はっ。
確かに財産ではございません」
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相変わらず価値のない会話である。
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北小岩 |
「それにしても、
埃の正体は何なのでしょうか」
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小林 |
「衣服などの
微細なくずといわれとるが、
それだけではない気がするな。
ほんとのところを
確かめんといかんな」
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ぷ〜っ
二人はこぶしを口に当て、
おならのような音を出して
埃に詳しい人の家に向かった。
とんとん
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北小岩 |
「こんにちは。
わたくしたち、
埃の成分について
おうかがいするために
参りました」
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小林 |
「衣服がないところにも、
埃が落ちている気がするんやが」
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埃に
詳しい
人 |
「そのことですね。
もちろん衣服などのかけらが
原因のこともありますが、
私の研究では
それはほんの一部ですよ」
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北小岩 |
「と申しますと」
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埃に
詳しい
人 |
「ほとんどは、
性欲のかけらですよ」
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北小岩 |
「性欲のかけら?」
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埃に
詳しい
人 |
「もし埃を
69年間積もらせたとします。
するとこうなります」
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小林 |
「むっ!」
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埃に詳しい人が見せた写真には、
巨大なちんちんの形をした埃の姿があった。
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埃成分の大半が性欲かどうかは、
現代の科学ではまだ白黒つけられないであろう。
今後の科学の進歩を待つこととする。 |