KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百拾弐・・・根こそぎ

「きゃ〜!」

えへへへ。

「何すんのよ!」

えへへへ。

「頭きた!」

「そっちに逃げたわ!」

「きゃ〜っ!」

えへへへ。

「やめなさいよ!」

「つかまえた!」

えへへへ。

「どこさわってんのよ!」

「また逃げたわ!」

「あっちに追い込んで!」

ぐわっ

「あ〜〜〜!」

どかっ

「汚ねえ!
 糞が山盛りになってる!」

「ざまあみろ!」

一体どういうことであろうか。
実は先生の町は、
スカートめくりやおさわりに寛容なのだ。
今どきそんなことをすると
警察のお世話になるところだが、
この町の女性らは通報しないかわりに、
かたきは自分たちでしっかりとるのである。

この男も、鬼ごっこのように
スカートめくりしたりおさわりしたり、
狼藉を働いていたのだが、落とし穴に追い込まれた。
穴にはどこでこんなに調達したんだ!
と驚愕するほどの糞が入っていた。

小林 「ところが近頃
 女たちの様子が変わってきたな」

北小岩 「そうでございますね」
小林 「町のいたる所に
 看板が立てられたやろ」
北小岩 「度肝を抜かれました」

看板には、怒りの文字で
『根こそぎいく!!』と書かれた。

北小岩 「おちんちん以外に
 考えられませんね。
 根こそぎなんて、
 まるで雑草みたいですが」
小林 「ちんちんと雑草は、
 どこか似てるな。
 危険や」

「うお〜〜〜!」

小林 「あの声は、
 町一番の喧嘩自慢やな」
北小岩 「まさか彼ほどの猛者が、
 根こそぎいかれるはずはないと
 思いますが。
 はっ!」
小林 「ヤツのブツを
 根こそぎできる女がおった」

北小岩 「世界金的空手選手権で優勝した、
 アマゾネス軍団の方ですね」

町一番の猛者がちんちんを根こそぎもっていかれた。
今後、町の男らのちんちんはどうなってしまうのか。
注目したいといいたいところであるが、
そんなこと、注目しないでよいであろう。

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2016-06-26-SUN

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