KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百六拾・・・タケノコ

ぽかぽか〜

小林 「すっかり春やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「春といえば、
 タケノコやな」
北小岩 「今年も
 行われるのでしょうか」
小林 「多分な」
北小岩 「先生、
 元気がないのでは
 ございませんか」
小林 「そやな」
北小岩 「町のタケノコ掘り大会ほど、
 過酷なものは
 ないかもしれませんね」
小林 「・・・」
北小岩 「もしかして」
小林 「そのもしかしてや」
北小岩 「来てしまったので
 ございますか」
小林 「ああ」
北小岩 「あははは」

先生の形相が般若に変わる。

北小岩 「申し訳ございません」
小林 「招待状が来たら、
 参加せにゃあかんのは
 町の掟や」
北小岩 「以前、
 招待状が来たのに
 無視した男性が、
 女性お仕置き軍団の
 攻撃により、
 玉をひとつ失いました。
 ご愁傷様でございます」

脳天気の名をほしいままにしている先生が、
これほどまでに元気を失う
タケノコ掘り大会とは・・・。

北小岩 「心の準備は
 よろしいですか」
小林 「・・・」

観衆が見守る中、先生は全裸で
俗にいうウンチングスタイルをとった。

北小岩 「お尻の穴が
 ちょうど上に
 きております」

タケノコ掘り大会・・・。
地面から顔を出したタケノコの先端が
伸びた時にお尻の穴にぶつかるようにセットする。
その体勢のまま、
時に1日30センチ伸びるともいわれる
タケノコの成長を待つのである。

北小岩 「10時間たちました。
 先生のお尻の穴に、
 タケノコの先っぽが
 つきました」

ここからはお尻を上げられないように、
屈強な男たちが肩をおさえつける。

北小岩 「飛び入りで
 いらっしゃった
 女性お仕置き軍団の方々が、
 タケノコに水を
 かけております!」

ぐんぐんぐん

小林 「うお〜!」

先生のお尻の穴は、
タケノコにより掘られた。
こんな大会がほんとに必要なのか。
どこかの段階で検証が必要であろう。

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2019-04-21-SUN

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