ぽかぽか〜
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小林 |
「すっかり春やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「春といえば、
タケノコやな」
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北小岩 |
「今年も
行われるのでしょうか」
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小林 |
「多分な」
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北小岩 |
「先生、
元気がないのでは
ございませんか」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「町のタケノコ掘り大会ほど、
過酷なものは
ないかもしれませんね」
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小林 |
「・・・」
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北小岩 |
「もしかして」
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小林 |
「そのもしかしてや」
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北小岩 |
「来てしまったので
ございますか」
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小林 |
「ああ」
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北小岩 |
「あははは」
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先生の形相が般若に変わる。
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北小岩 |
「申し訳ございません」
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小林 |
「招待状が来たら、
参加せにゃあかんのは
町の掟や」
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北小岩 |
「以前、
招待状が来たのに
無視した男性が、
女性お仕置き軍団の
攻撃により、
玉をひとつ失いました。
ご愁傷様でございます」
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脳天気の名をほしいままにしている先生が、
これほどまでに元気を失う
タケノコ掘り大会とは・・・。
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北小岩 |
「心の準備は
よろしいですか」
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小林 |
「・・・」
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観衆が見守る中、先生は全裸で
俗にいうウンチングスタイルをとった。
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北小岩 |
「お尻の穴が
ちょうど上に
きております」
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タケノコ掘り大会・・・。
地面から顔を出したタケノコの先端が
伸びた時にお尻の穴にぶつかるようにセットする。
その体勢のまま、
時に1日30センチ伸びるともいわれる
タケノコの成長を待つのである。
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北小岩 |
「10時間たちました。
先生のお尻の穴に、
タケノコの先っぽが
つきました」
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ここからはお尻を上げられないように、
屈強な男たちが肩をおさえつける。
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北小岩 |
「飛び入りで
いらっしゃった
女性お仕置き軍団の方々が、
タケノコに水を
かけております!」
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ぐんぐんぐん
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小林 |
「うお〜!」
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先生のお尻の穴は、
タケノコにより掘られた。
こんな大会がほんとに必要なのか。
どこかの段階で検証が必要であろう。 |