KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百九拾・・・混ざる

小林 「英語教室ができたな」
北小岩 「町の子どもたちに
 英語力がつきますね」
小林 「どんな授業やろな」
北小岩 「声が聞こえてまいります。
 傾聴いたしましょう」
先生 「Is your sausage big?」
生徒たち 「Is your sausage big?」
先生 「あなたのソーセージは
 大きいですか?」
生徒たち 「あなたのソーセージは
 大きいですか?」
先生 「I can see your panties.」
生徒たち 「I can see your panties.」
先生 「パンティが見えてますよ」
生徒たち 「パンティが見えてますよ」

先生がこれでは
町の英語力を底上げするのは無理であろう。

小林 「日本人は総じて
 英語が苦手やが、
 この町の奴らは
 ずば抜けて英語ができん。
 できんがゆえに
 妙な現象が起きとるらしいが
 知っとるか?」
北小岩 「存じません」
小林 「英語と日本語が
 ごっちゃになり、
 さらに現実も
 ごっちゃになって
 しまっとるらしい」
北小岩 「まるでSMではないですか!」
小林 「SMではなくSFだがな」
北小岩 「いったい
 どういうことなのでしょうか」
小林 「俺もようわからん」
北小岩 「まさぐったほうが
 よさそうですね」

表現がいやらしい。
英語だけでなく日本語も苦手と
言わざるを得ないであろう。

北小岩 「町の人々は英語が苦手ですが、
 特に苦手そうな方に
 うかがってみましょう。
 お忙しくなさそうなところ
 申し訳ございません。
 英語と日本語がごっちゃになり、
 さらに現実が
 ごっちゃになるという現象
 まったく理解できないのですが、
 お心当たりございますか?」
英語が
凄く
できな
そうな
ヤツA
「ああ。
 大変な目にあったよ」
北小岩 「と申しますと?」
英語が
凄く
できな
そうな
ヤツA
「外国人が
 『アスホール!』と言いながら
 手招きしてたんだよ」
北小岩 「はい」
英語が
凄く
できな
そうな
ヤツA
「俺はてっきり『明日ホール』。
 つまり明日へと続いている
 穴だと思って入ったんだよ。
 そしたら信じられないぐらい
 でっかいケツの穴で、
 危なく臭窒息死(くさちっそくし)
 しそうになったよ」

北小岩 「そうなのでございますか!
 他の方にも
 うかがってみましょう」
英語が
凄く
できな
そうな
ヤツB
「今の話を聞いてたけど、
 俺も経験したよ。
 『セミエクスプレス』が
 来るらしいから待っていたら、
 俺の思っていた通り
 『蝉エクスプレス』が来たんだよ。
 おっかなくて
 誰も乗らなかったけど」
北小岩 「・・・」


確かに英語と日本語がごっちゃになり、
現実となってしまっている。
他にも『ジーンズ』が
『自慰ンズ』になったり、
『ピストル』が『ピスとる』となり
小便をとられたりしたらしい。

いったい何の現象か。
考えるだけバカバカしいので、
考えないほうがいいと思います。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2021-10-24-SUN

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