小林 |
「英語教室ができたな」
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北小岩 |
「町の子どもたちに
英語力がつきますね」
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小林 |
「どんな授業やろな」
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北小岩 |
「声が聞こえてまいります。
傾聴いたしましょう」
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先生 |
「Is your sausage big?」
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生徒たち |
「Is your sausage big?」
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先生 |
「あなたのソーセージは
大きいですか?」
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生徒たち |
「あなたのソーセージは
大きいですか?」
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先生 |
「I can see your panties.」
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生徒たち |
「I can see your panties.」
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先生 |
「パンティが見えてますよ」
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生徒たち |
「パンティが見えてますよ」
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先生がこれでは
町の英語力を底上げするのは無理であろう。
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小林 |
「日本人は総じて
英語が苦手やが、
この町の奴らは
ずば抜けて英語ができん。
できんがゆえに
妙な現象が起きとるらしいが
知っとるか?」
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北小岩 |
「存じません」
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小林 |
「英語と日本語が
ごっちゃになり、
さらに現実も
ごっちゃになって
しまっとるらしい」
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北小岩 |
「まるでSMではないですか!」
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小林 |
「SMではなくSFだがな」
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北小岩 |
「いったい
どういうことなのでしょうか」
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小林 |
「俺もようわからん」
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北小岩 |
「まさぐったほうが
よさそうですね」
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表現がいやらしい。
英語だけでなく日本語も苦手と
言わざるを得ないであろう。
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北小岩 |
「町の人々は英語が苦手ですが、
特に苦手そうな方に
うかがってみましょう。
お忙しくなさそうなところ
申し訳ございません。
英語と日本語がごっちゃになり、
さらに現実が
ごっちゃになるという現象
まったく理解できないのですが、
お心当たりございますか?」
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英語が
凄く
できな
そうな
ヤツA |
「ああ。
大変な目にあったよ」
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北小岩 |
「と申しますと?」
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英語が
凄く
できな
そうな
ヤツA |
「外国人が
『アスホール!』と言いながら
手招きしてたんだよ」
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北小岩 |
「はい」
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英語が
凄く
できな
そうな
ヤツA |
「俺はてっきり『明日ホール』。
つまり明日へと続いている
穴だと思って入ったんだよ。
そしたら信じられないぐらい
でっかいケツの穴で、
危なく臭窒息死(くさちっそくし)
しそうになったよ」
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北小岩 |
「そうなのでございますか!
他の方にも
うかがってみましょう」
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英語が
凄く
できな
そうな
ヤツB |
「今の話を聞いてたけど、
俺も経験したよ。
『セミエクスプレス』が
来るらしいから待っていたら、
俺の思っていた通り
『蝉エクスプレス』が来たんだよ。
おっかなくて
誰も乗らなかったけど」
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北小岩 |
「・・・」
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確かに英語と日本語がごっちゃになり、
現実となってしまっている。
他にも『ジーンズ』が
『自慰ンズ』になったり、
『ピストル』が『ピスとる』となり
小便をとられたりしたらしい。
いったい何の現象か。
考えるだけバカバカしいので、
考えないほうがいいと思います。 |