キラキラ
|
小林 |
「街はクリスマス一色やな」
|
北小岩 |
「そうでございますね」
|
小林 |
「今年は来そうか」
|
北小岩 |
「生理がですか」
|
小林 |
「ぶるぶるぶる」
|
北小岩 |
「笑いぶるいで
ございますか」
|
小林 |
「お前、
ボケるにしても
限度があるやろ。
寒すぎて
凍えそうになったわ」
|
北小岩 |
「申し訳ございません」
|
小林 |
「サンタクロースが
来るかどうか
ということやが」
|
北小岩 |
「はい」
|
小林 |
「昔は知り合いの
エロ本屋が売れ残った
エロ本を袋に詰め、
プレゼントしてくれたんやが、
店がつぶれてから
俺たちにサンタクロースは
来なくなってしまったな」
|
北小岩 |
「残念なことでございます」
|
小林 |
「だが、教会に行けば
なんかに
ありつけるかもしれん」
|
北小岩 |
「名案でございます。
あたたかいものが
欲しいですね」
|
小林 |
「そういえばあの教会には、
クリスマスイヴに
懺悔しにくる
おなごが多いらしい」
|
北小岩 |
「何を懺悔するのでしょうか」
|
小林 |
「性夜についてに
決まっとるやろ」
|
北小岩 |
「艶っぽいでございますね」
|
小林 |
「教会の隅に身を潜め、
懺悔を盗み聞きするのは
どうや」
|
北小岩 |
「官能小説のような
告白が聞けるかも
しれません」
|
小林 |
「ほな急ご」
|
聖なるものから一番遠くにいる二人が
教会に急行した。
|
小林 |
「懺悔室は
あそこやな」
|
ちらっ
|
小林 |
「むっ!
おい、目ん玉おっぴろげて
見てみい」
|
北小岩 |
「はい。
むむむっ!」
|
本来なら「ざんげ室」と書かれているドアに、
『まんげ室』の文字が。
|
北小岩 |
「神父様が
いらっしゃいます。
これはどういう
ことなのですか」
|
神父 |
「今朝から町の女性が
大勢訪れているのですが、
みな一様に
ざんげするのではなく、
まん毛を見せるのですよ。
だから
部屋の名前を変えました」
|
小林&
北小岩 |
「・・・」
|
この町の女性はどこに向かおうと
しているのだろうか。
ともかくみなさま、メリー・クリト〇ス! |