「ふぁくしょ〜ん」
「へっくしょ〜ん」
先生の町。
いたるところから、くしゃみが聞こえる。
「ふぁふぁふぁくしょ〜ん」
「へっへっへくしょ〜ん」
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小林 |
「この町にずっと住んどるが、
こんなに風邪が流行ったのは
初めてやな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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日本全国風邪が蔓延しているが、
先生の町の罹患率は尋常ではない。
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色男 |
「はっくしょうお〜ん」
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北小岩 |
「色男さんも
風邪をひかれたのですね」
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色男 |
「君たちのように
モテないやつはいいけれど、
僕みたいに女の子たちから
常に夜のプレイの予約が
入っているものにとっては、
風邪をひいて
満足させられない子が出ると、
苦情がきて困るんだよ」
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突然、先生が雨乞いのポーズで、
天にぶつぶつ呟いている。
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北小岩 |
「何を言っているのか、
聞き耳をたててみます」
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小林 |
「天よ、
あいつのちんちんが
ウツボカズラの中に入り、
溶けてしまいますように」
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そのようなことをのたまっていると思ったが、
やはりそのようなことをのたまっていた。
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北小岩 |
「ファック!
ファック!
ファックしよ〜」
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小林 |
「お前のくしゃみ
品がないが、
ともかくお前も
風邪ひいたわけやな」
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北小岩 |
「そのようでございますね」
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小林 |
「かつてないほど、
気温が上がったり
下がったりしとる。
それが風邪の原因やな」
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北小岩 |
「町はずれに住む
気象予報士にうかがって、
これ以上事態が
深刻にならないように
しましょう」
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以外に正義漢の強い二人が、気象予報士を訪ね。
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北小岩 |
「お忙しいところ
大変申し訳ございません。
我が町が
異常気象になっておりますが」
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気象
予報士 |
「天気図で説明しますね」
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小林 |
「むっ!
等圧線が
ちんちんの形になっとる!」
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北小岩 |
「今は冬ですので、
西高東低ではないのですか」
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気象
予報士 |
「いえ、違います。
『雁高玉低
(かりこうぎょくてい)』に
なっていますね」
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北小岩 |
「それが異常気象の
原因ですか」
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気象
予報士 |
「そうです。
この気圧配置ですと、
ちんちん形の等圧線が
少しの刺激で大きくなったり
小さくなったりするのです」
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北小岩 |
「ですから
妙に暑くなったり、
寒くなったりしたのですね」
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気象
予報士 |
「その通りです。
中折れしてくれれば
よいのですが、
さらに今後、
『珍高槍低
(ちんこうやりてい)』になると
やっかいですね」
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なんだかわけわかんないですね。 |