KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百弐拾参・・・マウス

ザッザッザッザッ

駆け足の音がする。

ザッザッザッザッザッザッザッザッ

韋駄天のようだ。

「ふはっふへっほへ〜」

韋駄天だが呼吸は間抜け。
それは誰かといえば。

「頭の上に長い棒をくっつけ、
 そこに糸で
 パンティの絵をぶら下げました」

弟子の北小岩くんであった。

北小岩 「先生から
 伝授された方法でございますが、
 ただ走るよりも
 何倍もやる気がでてまいります」

このようにくだらないことを吹き込んだのは、
やはり先生と呼ばれるカスであった。

小林 「どや。
 陸上選手並みの速度が出たやろ」
北小岩 「あっ、先生」
小林 「明日はブラジャーの絵で
 いってみよか。
 その中身を描いてもええで」
北小岩 「そうでございますね。
 わたくし、先生のお知恵に、
 いつも大きな感動を・・・」

涙ぐむ必要があるのだろうか。

サササササッ〜〜〜

北小岩 「むっ。
 不思議な動きでマウスが通りました」
小林 「マウスか。
 俺の予感では、マウスは時代のキーに
 なっていく気がしとる。
 詳しい男がおるから、行ってみよか」

二人は、目の前にえげつない絵をぶら下げ、
マウスに詳しい男の家に急行した。

北小岩 「こんにちは。
 先生がおっしゃっておりましたが、
 マウスの重要性について
 ご説明いただけますか」
マウスに
詳しい男
「私が超新型のマウスを
 開発したんですよ」
北小岩 「開発?
 マウスとは、
 ネズミのことではないのですか」
マウスに
詳しい男
「これですよ」
北小岩 「わたくしも先生も
 持ってはおりませんが、
 パソコンに使うものですね」
マウスに
詳しい男
「そうですよ。
 これをご覧ください」

男が動画を再生すると。

北小岩 「むっ!」

弟子の目ん玉が飛び出しそうになったのも、
むべなるかな。
動画には本物の女性のおっぱい。
その下部にテープでつけられた
マウスのコードがある。
男がマウスを操っているのだが、
マウスを大きく回すと乳房が回り、
小さく回すと乳首が回るのだ。

小林 「たいしたもんやな。
 そや。
 お前、イチモツに
 マウスをつけてもらったらどや」
北小岩 「まったく気が進みませんが、
 やってみます」

男は弟子のイチモツ下部に、
テープでマウスのコードを貼りつけた。
マウスを回すとイチモツが回り、
クリックするとイチモツがぴょこぴょこはねた。

時代のキーになるとはとても思えないが、
今後何かに応用できなそうな気もしないではない。
 

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2012-11-11-SUN

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