小林 |
「俺たちの町から
69キロ先に、
人口の多い町があるやろ」
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北小岩 |
「おそそ町でございますね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「おそそ町が
どうかしたのでございますか」
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小林 |
「あの町は人気があるやろ」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「特に男にな」
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北小岩 |
「人口が、
おちんちんが膨らむような勢いで
増えているらしいですね」
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小林 |
「その通りやな」
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例えとして、まったく妥当ではないだろう。
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小林 |
「だが、いろいろ問題も
噴出してくるわな」
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北小岩 |
「何が一番の問題なので
ございますか」
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小林 |
「電車のラッシュやな」
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北小岩 |
「よい手立てはないですかね」
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小林 |
「町長が発案し、
鉄道会社と連携して
対策をとったらしいんや」
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北小岩 |
「町長はアイデアマンと
うかがっております」
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小林 |
「それがどうやら
びみょ〜らしいんやな」
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北小岩 |
「びみょ〜とうかがいますと、
何がびみょ〜なのか
確かめたくなりますね」
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小林 |
「実は俺は、
おそそ町の町長とは
懇意にしておってな」
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北小岩 |
「エロ本で懐柔したので
ございましたね」
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小林 |
「そやな。
町長が実際に体験して、
感想を聞きたいといってな。
乗車券を送ってくれたんや」
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北小岩 |
「わたくしも
興味がございます!」
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ガタンゴトン
電車に揺られる二人だったが。
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北小岩 |
「おそそ町に
近づいてまいりました。
混み始めましたが、
まだ変化はございませんね」
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小林 |
「むっ、天井の扇風機から
『屁』の風が吹いてきたで」
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北小岩 |
「確かに」
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「次は〜、おそそ町〜」
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北小岩 |
「かなり混んでまいりました」
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ガタンゴトン
プ〜ッ プ〜ッ
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小林 |
「むむっ、
屁の匂いが
どぎつくなってきた」
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北小岩 |
「げげ〜、
わたくし、
もう耐えられません!」
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「おそそ町〜 おそそ町〜」
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小林 |
「俺も限界や!」
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師弟の他、大勢の乗客がなだれを打って
乗降口に殺到した。
混雑に比例して、車内の屁濃度を上げる。
混雑緩和策であることは、確かなのだが・・・。 |