とんとん
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隣家
の人 |
「入ってますか」
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北小岩 |
「入ってますよ」
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ガラガラ
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隣家
の人 |
「回覧で〜す」
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北小岩 |
「ありがとうございます!」
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先生宅は便所の小部屋と同じ扱いなので、
来訪者はこのようにするのである。
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小林 |
「なんや?
ほうほう。
町の教育会館に
男たちが呼ばれとるな」
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北小岩 |
「今後注意することついての
お話らしいです」
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小林 |
「ようわからんが
行ってみるか」
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師弟が到着すると
あほ面下げた男たちが集っていた。
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司会 |
「みなさんお暇な中、
よくお集まりいただきました。
では今から
問題の映像を流します」
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そこに映し出されたのは
ピサの斜塔であった。
ぐぐぐぐぐっ
「キャ〜!」
「マンマミーヤ!」
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小林 |
「塔が倒れそうになり、
イタリアンが逃げまどっとるな」
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ぐぐぐぐぐぐぐっ
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北小岩 |
「あっ、
元に戻りました」
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小林 |
「元に戻ったというより
傾きがなくなって
直立しとるな」
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ぐぐぐぐぐっ
「キャ〜!」
「マンマミーヤ!」
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北小岩 |
「今度は逆方向に
倒れそうになっております」
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その時、カメラが
前方にいるひとりの男を映し出した。
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小林 |
「むっ!
ヤツは世界一のイチモツの
持ち主やないか」
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北小岩 |
「POLE BIGGEST
(ポール・ビゲスト)さんで
ございますね。
全裸のようですが、
おちんちんにモザイクがかかって
よく見えません」
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映像が一時停止になった。
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司会 |
「では今からモザイクを外します」
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じゃ〜ん
お〜!
う〜・・・。
あまりの巨大さに
会場は歓声とため息が交錯した。
ぐぐぐっ ぐぐぐぐぐぐっ
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北小岩 |
「あっ!
ポール・ビゲストさんの
おちんちんが右に傾いたら、
ピサの斜塔も右に傾きました」
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ぐぐぐっ ぐぐぐぐぐぐっ
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小林 |
「今度は左に傾いたら、
塔も同じように傾いとる」
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司会 |
「そうなんです。
ポール氏のちんちんと
ピサの斜塔がシンクロ、
もといチンクロするように
なってしまったのです」
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北小岩 |
「なんと!」
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司会 |
「みなさまの
大したことのないチン棒も
何かとチンクロすることが
あるかもしれません。
くれぐれもお気をつけください!」
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お気をつけくださいと言われても
気をつけようがない。
それにこんなことを
町の教育会館で行なっていること自体
くだらな過ぎるであろう。 |