KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百九拾伍・・・この世に

北小岩 「うう。
 漏れそうでございます」
小林 「俺もや」

公衆トイレに駆け込む師弟。

じゃ〜っ

小林 「お前は
 イチモツはでかいが
 人間のスケールはちっこいな」

じゃ〜っ

北小岩 「先生は
 イチモツが極小で
 人間のスケールは
 さらにミクロ。
 はっ、
 申し訳ございません」
小林 「まあええ。
 お前のまわりで
 スケールのでかい話はないんか」
北小岩 「ございます。
 わたくしの古くからの友人です」
小林 「ほほう。
 語ってみい」
北小岩 「幼少の頃から
 世界を股にかけて
 モノ事を追求したいと
 申しておりました」
小林 「早漏、
 もとい、
 早熟やな。
 股にかけたモノとはなんや」
北小岩 「後ほど10年ぶりに
 友人と会う約束をしております。
 彼の話では
 今日奇跡が起こるそうです。
 先生もご一緒にいかがですか」
小林 「ええな。
 イクか」

二人はブツをふんどしにおさめると
グイッと引っ張り、ちんちんの型を出すと
その気合いで弟子の友人に会いにいった。

北小岩 「お元気でございましたか」
友人 「元気だったよ。
 北小岩くんも元気そうだね」
北小岩 「ありがとうございます。
 ところで
 幼少の頃からの壮大な計画は
 どうされましたか」
友人 「成田空港に二人が降り立ったと
 連絡があったから
 そろそろ来るはずだよ」

ざっざっ

向こうから
ターバンを巻いた褐色の外国人が
近づいて来た。

ざっざっざっ

あっちから太った欧米人が
近づいて来た。

友人とターバンと欧米人が
輪になった。

「Are you ready?」

「OK!」

三人はズボンとパンツを
同時に下ろすと
イチモツをこんにちはさせた。

「OH!」

それぞれのちんちんを見比べ
歓喜の声が上がった。

ターバン 「三つの頭が
 オオサンショウウオの
 模様だね」
太った
欧米人
「正面から見た顔が
 ウーパールーパーそのものだ」
友人 「計測してみたら
 全員5.51181インチ!」
ターバン 「出っ張りのなめらかさも
 まったく同じだ」
太った
欧米人
「オレは緊張すると
 勢いが95%減になるんだけど
 みんなは?」
ターバン
&友人
「same!!」

三人のほがらかな笑みは
いつしか涙に変わった。

友人 「やっと会えたね」
ターバン 「生まれてから一番うれしいよ」
太った
欧米人
「これからも
 チン友でいような」
小林 「どういうこっちゃ」
北小岩 「世の中には
 同じ顔を持った人が
 三人いるといいます。
 わたくしの友人は
 幼少の頃より
 『世の中には
  同じちんちんを持った人が
  三人いるんだ。
  死ぬまでに
  その人たちに会うんだ』
 と申しておりました」
小林 「ほほう」
北小岩 「彼は社会人になってから
 給料のすべてを
 世界中から
 同じおちんちんを持った人を
 探すことに
 費やしてまいりました。
 そのために
 同じおちんちんを
 探してくれる
 グローバルエージェント
 『FIND A PENIS』と
 契約を交わしました。
 そして今、
 実現することができたのです」
小林 「ビッグスケールな話や!」

三本の同じちんちんは夕日に照らされ、
まばゆいばかりの光を放っていたことを
付け加えたい。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2023-10-29-SUN

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