小林 |
「ごほっ、ごほっ」
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北小岩 |
「いかがなされましたか」
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小林 |
「おでこや」
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北小岩 |
「えっ?
おでこのシワが
いやらしい形に
なっております」
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小林 |
「どういうこっちゃ」
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北小岩 |
「Yの字に
なっているのですが、
その真ん中あたりに
毛が生えているのです」
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小林 |
「そうなんか」
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北小岩 |
「間違いございません。
猥褻おでこでございます」
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小林 |
「俺が言いたいのは
そういうこっちゃない」
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北小岩 |
「はっ?」
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小林 |
「触ってみい」
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北小岩 |
「高熱でございます」
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小林 |
「昨晩からや。
おでこに反比例して、
金玉は冷え切っとるんや」
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北小岩 |
「そうなのですか」
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小林 |
「チンフルエンザの
可能性があるな」
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北小岩 |
「と申しましても、
先生とわたくしの
所持金を合わせても
4円しかございません。
お医者さまに診ていただくのは
不可能でございます」
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小林 |
「診療所から
医者が出てきた時を狙って
聞くしかないな。
誰がええかな」
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北小岩 |
「赤陰毛先生に
いたしましょう」
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小林 |
「そうするか」
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医者といえば赤ひげ先生が有名であるが、
先生の町では陰毛に赤毛が混ざっている
赤陰毛先生が有名である。
二人は診療所の前に立ち、
出てきたタイミングを逃さず。
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北小岩 |
「わたくしの師が
チンフルエンザに
かかったらしく、
おでこは高熱、
金玉は冷え切って
いるようなのですが、
どうすれば
よろしいのでしようか」
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むんず
赤陰毛先生は、小林先生の金玉を握り。
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赤陰毛
先生 |
「この程度で
冷え切ったというつもりか。
こっちへ来い!」
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赤陰毛先生は
小林先生の玉ころを握ったまま診療所の中へ。
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赤陰毛
先生 |
「この男の金玉を
見てみろ!」
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診察用ベッドに寝ている男は
下半身丸出しである。
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小林 |
「むっ!
金玉の上部と下部が
凍っとる」
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赤陰毛
先生 |
「上が北極、
下が南極になっとるんじゃ」
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北小岩 |
「なぜ北極、
南極とわかるのですか」
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赤陰毛
先生 |
「この顕微鏡で見てみい」
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北小岩 |
「あっ!
上の方には
とても小さな
ホッキョクグマ、
下の方には
とても小さなペンギンが
おります」
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赤陰毛
先生 |
「そうだろ」
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そうだろと言われても・・・。
いずれにせよ、
金玉が凍るのは恐ろしいことですね。 |