ざ〜 ざ〜
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小林 |
「川が流れとるな。
この音を聴いて何を思い浮かべる?」
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北小岩 |
「巨大な膀胱を持った方の
放尿でしょうか」
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小林 |
「それも一理あるな」
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北小岩 |
「ありがとうございます。
先生はいかがでございますか」
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小林 |
「ゆく河の流れは絶えずして、
しかも、もとの水にあらず」
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北小岩 |
「さすが先生でございます」
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小林 |
「お前のカラダの中にも、
川は流れとるで」
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北小岩 |
「はっ!
確かにそうでございます。
口を水源に、
カラダの中を
とうとうと流れ、
尿として
大海に注ぐのでございます。
ゆく尿の流れは絶えずして、
しかも、
もとの尿にあらずでございます」
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話を先に進めよう。
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小林 |
「この川をたどった山の麓で、
川の流れに
異変が起きとるらしい」
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北小岩 |
「そうなのですか。
ぜひうかがってみましょう」
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二人はなぜかお尻の穴にコルクで蓋をし、
川辺の道を上流に向かった。
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北小岩 |
「ずいぶん歩きましたね」
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小林 |
「そやな。
むっ!
10年前に来た時には、
真っすぐな一本の川やった」
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北小岩 |
「どうしたことでしょう。
Yの字に分かれております」
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小林 |
「別れ目の部分が盛り上がり、
丘になっとるな」
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北小岩 |
「縮れた草が生えております。
先を急ぎましょう」
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しばらく行くと。
「きゃ〜!」
川遊びをしている女性の叫び声がした。
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女性A |
「股間の前で水が渦を巻き、
パンティが流された〜!」
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「きゃ〜! きゃ〜!」
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女性B |
「私なんか
パンティを流された後に、
股間の前の渦が最強になり、
毛まで流されたわ!」
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北小岩 |
「なんと!」
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小林 |
「小股の割れ上がった女たちの
パンティとあそこの毛や!」
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北小岩 |
「何としても
わたくしたちのものに
いたしましょう!」
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二人は全速力で川を下った。
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北小岩 |
「あっ、
先客がたくさんおります」
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川の中は竿を手にしたスケベらが蠢いていた。
パンティ漁、まんげ漁とでもいうのであろうか。
パンティと毛は、この川のルールで
網や手を使って捕獲してはいけないらしい。
ケンカになるからだ。
釣り針を駆使し、
選ばれし者だけがお宝を手に入れられる。
「やった〜! 生パンティを釣った!!」
パンティならまだわかる。
「おっ!
5本の竿で毛を5本、同時に釣ったわい」
「すげえ! さすが毛釣名人
『万毛針舐目流
(まんげばり なめる)』さんだ!
山に籠って毛を針で引っ掛ける修行を
続けていただけのことはある」
この川で起こった川の股割れ、
パンティと毛を奪い取る水流。
何もかも不思議である。
しかし、万毛針舐目流って、
どんな男なのだろう。 |
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