びび〜〜〜〜〜〜〜〜ん
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北小岩 |
「だらしない音でございますね」
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きゅっきゅっ
びび〜〜ん
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北小岩 |
「まだまだでございます」
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きゅっきゅっきゅっ
バーン!
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北小岩 |
「あっ、しまったでございます!」
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小林 |
「なんや!
断末魔のような音が轟いたが」
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北小岩 |
「わたくし、調弦をしておりまして、
つい巻き過ぎたのでございます」
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小林 |
「俺の舶来ギターの弦を切ったな!」
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北小岩 |
「申し訳ございません!」
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舶来ギターといっても、
マーティン、ギブソンなどの海外の名器ではなく、
ゴミ収集所に置いてあった、
ボディに舶来と汚い字で書かれたギターなのである。
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小林 |
「もともと一本しか
弦がついとらんかったからな」
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北小岩 |
「所持金が各自2円のため、
買い足すこともできません。
虎の子の一本まで切ってしまい、
取り返しのつかぬことを」
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小林 |
「まあええ。
エアギターをして楽しもうや」
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北小岩 |
「ありがたきお言葉にございます」
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小林 |
「そういえば隣町で、
青空楽器フェアが行われると、
電信柱に貼り紙がしてあったな」
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北小岩 |
「もしかすると、
劣化していらなくなった弦を6本、
いただけるかもしれません」
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小林 |
「行ってみよか」
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二人は右手で拳をつくり、
人差し指と中指の間から親指を出した。
その拳を左手の掌で擦って音を出し、
青空楽器フェアへ向かった。
ぷお〜〜〜!
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小林 |
「悲しげな音がする笛やな」
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「こちらへどうぞ!」
楽器フェアに不似合いな、
ミニスカートからパンティが見えている女が
手招きする。
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小林 |
「初めて聴く笛の音のようやが」
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ミニ
スカート
から
パンティ
が見えて
いる女 |
「あなたも吹いてみてくださいね」
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小さなブースがあり、
上にブラックボックスみたいな箱が
設置されている。
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ミニ
スカート
から
パンティ
が見えて
いる女 |
「小さな穴に唇をつけて、
息を吹きこんでください」
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小林 |
「こうか?」
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ぷお〜
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小林 |
「唇が妙な感触やが?
例えてみれば、
男のケツの穴のような」
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ミニ
スカート
から
パンティ
が見えて
いる女 |
「よくお分かりになりましたね。
ブラックボックスには、
肛門の微妙な開きを
調整できる男子プロが
入っております。
息を吹きこむと、
音を変えることができるのです」
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小林 |
「うげ〜〜〜!」
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その頃北小岩くんは、
ミニスカートからパンティが
さらに見えている女に誘われていた。
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ミニ
スカート
から
パンティ
がさらに
見えて
いる女 |
「ここに寝てくださいね。
あなたの身体の一部が
弦楽器になります」
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北小岩くんは磔のようになっている。
パンツを下ろされると、
巨大なペンチのようなもので
何本もの陰毛をつかまれ、力自慢の男により
陰毛を極限まで伸ばされる形となった。
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ミニ
スカート
から
パンティ
がさらに
見えて
いる女 |
「いい音がするんですよ」
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ミニスカートからパンティがさらに見えている女が
お琴の爪で陰毛を弾くと。
ぽろろ〜〜〜〜ん
陰毛とは思えない、雅な音がした。
しかし、北小岩くんは激痛のあまり
白目をむいている。
青空楽器フェアでは、
様々な楽器を陳列していますが、
ミニスカートからパンティが見えている女と、
ミニスカートから
さらにパンティが見えている女には、
お気をつけくださいませ。 |