ひゅ〜
「まさしく秋の風でございますね」
キ〜ン!
「うぐっ、
おだやかな風だと思って油断しておりました」
ぴょんぴょんぴょん
弟子の北小岩くんの身に、
何が起こったのであろうか。
|
北小岩 |
「まさか、このようなおだやかな風の中に、
石が含まれているとは、
思いもよりませんでした。
わたくしの金の宝物を直撃いたしました」 |
なでなで
|
北小岩 |
「こんな時、
優しい女性が側にいてくれましたなら、
なでなではわたくしの手ではなく、
その方の細い白い指での
行為となったのでございましょう」 |
小林 |
「お前、ほんとにすけべな奴やな。
女のしなやかな指で
何かをされたい気持ちは
わからなくはないが、
そんなことは声をあげていうこっちゃない」 |
北小岩 |
「いえ、先生。
もっと深い意味で
つぶやいたのでございます。
そろそろわたくしも、
身を固めるべきではないのかと」 |
小林 |
「冗談抜かせ。
お前、身を固める前に、
急所が固まっとるやないけ」 |
北小岩 |
「はっ、失礼いたしました。
つい白い指のことを考えておりましたら、
このような結果を招いてしまいました」 |
小林 |
「どぐされやな。
まあええ。
それより、今日が何の日か知っとるか」 |
北小岩 |
「え〜と。そうでございました。
4年に一度、
夫人のパレードが行われる日ですね」 |
小林 |
「そや。見逃す手はないわな」 |
先生の住む町では、なぜかわからないのだが、
決まった年にご婦人方が
思い思いの衣装で練り歩くのである。
|
北小岩 |
「確か前回は、
かまきり夫人がイケメンをとらえて
下半身を食べつくしたのでございましたね」
|
小林 |
「そやな。来たで」 |
北小岩 |
「むっ、なんでございましょう。
股間に磁石のようなものが
ついております」 |
小林 |
「イケメンの股間が、
磁石の影響か、天を衝きだした」 |
北小岩 |
「あっ、磁力が増したようでございます」 |
小林 |
「天を衝いとったイチモツの角度が、
地面と水平になった」 |
北小岩 |
「夫人の方に
ずるずる引き寄せられていきます」 |
イケメン |
「うわ〜、股間の自由がきかない〜〜〜」 |
ずざ〜〜〜
|
小林 |
「あかん、
夫人の股間と野郎の股間がくっついた」 |
北小岩 |
「イケメンが、股間を貪られております!」
|
今回もまた、
イケてるイチモツが犠牲になる事件が起きた。
かまきり夫人であろうが、磁石夫人であろうが、
イケメンは股間を狙われたら最後ということだろう。
それからも続々恐るべき夫人のパレードは続いた。
|