ぷ〜ん
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北小岩 |
「蚊さんが飛んでまいりました」
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ぷ〜ん ぷ〜ん
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北小岩 |
「もう一匹。
カップルでございましょうか」
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ぴたっ ぴたっ
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北小岩 |
「わたくしの
右の玉と左の玉に止まりました。
そんな場所の血を吸われては
たまりません。
えいっ!」 |
キーン キーン
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北小岩 |
「うう・・・。
蚊さんではなく、
二つの玉を
強打してしまいました!」
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弟子と蚊の戦いは、
毎年同じ結末を迎えるようだ。
♪ジャジャジャジャーン
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北小岩 |
「お隣から
ベートーヴェンさんの曲が
聴こえてまいります。
交響曲第五番でございますね」
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♪ララララララララ〜
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北小岩 |
「次は
交響曲第九番でございます。
今年はベートーヴェン
生誕250周年。
わたくしがその時になったら、
誰かが北小岩生誕250周年と
いってくれますでしょうか。
無理だと思います。
ベートーヴェンさんは、
音楽の神様に
選ばれし者なのです」
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小林 |
「北小岩性欲250周年とか、
何わけのわからんことを
言うとるんや」
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北小岩 |
「あっ、先生。
性欲ではございません。
ベートーヴェンさんは
神様に選ばれし者ですから、
生誕250周年を
祝っていただけるのでございます」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「先生のお知りあいで、
選ばれし者は
いらっしゃいますか」
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小林 |
「おるな」
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北小岩 |
「ぜひご紹介ください!」
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小林 |
「今から選ばれし者の会に
出るんやが、来てみるか」
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北小岩 |
「はい!」
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話の流れからすると、
先生も選ばれし者に入っているという
大きな間違いもあるが、
ともかく会の場に目をうつしてみよう。
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小林 |
「彼は星に選ばれし者や」
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北小岩 |
「星?
どういうことでしょうか」
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星に選ばれし者が
パンツを下すと・・・。
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北小岩 |
「むっ!
おちんちんが
焦げております」
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星に
選ばれ
し者 |
「4年前の七夕の夜、
流れ星に向かって
『ちんちんが
熱い思いできますように』と
願をかけたのです。
すると流れ星が
そのまま落ちてきて
直撃したのです」
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北小岩 |
「それは熱い思い過ぎます!
こちらの方は?」
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小林 |
「サメに選ばれし者や」
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北小岩 |
「それは
危険ではないですか」
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サメに
選ばれ
し者 |
「全裸で海を泳いでいたら、
何かがちんちんに
吸い付いてきたんですよ。
よくみたらこれで」
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サメに選ばれし者がパンツを下すと、
ちんちんには
コバンザメがくっついていた。
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コバンザメはスズキ目で
サメの仲間ではないが、
それはこの際どうでもよいであろう。 |