北小岩 |
「凄いでございます!」
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小林 |
「ただ普通にこいた屁とは、
確実に違うわな」
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北小岩 |
「ブーメランに
なっておりますね」
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どういうことだろう。
実は先生の町の隣の隣の隣の隣町に、
こいた屁をブーメランのように
再び自分の方に呼び寄せられる男がいるのだった。
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北小岩 |
「ブーメランの神様、
わたくしたちに
その技を伝授ください」
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ブーメ
ランの
神様 |
「素人が手を出すと、
厳しいことになるぞ」
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北小岩 |
「修行とは、
常に厳しいものでございます。
ぜひ!」
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ブーメ
ランの
神様 |
「それだけの覚悟があるんだな」
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北小岩 |
「はい」
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ブーメ
ランの
神様 |
「ケツの穴をどう動かすか。
それにすべてがかかっとる」
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北小岩 |
「カッコいいですね」
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ブーメ
ランの
神様 |
「まず、
スクワットのように膝を曲げる」
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北小岩 |
「はい」
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ブーメ
ランの
神様 |
「ケツの穴を
地面に落とすように下げる」
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北小岩 |
「こんな感じでございましょうか」
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ブーメ
ランの
神様 |
「お前、
なかなか飲み込みが早いな」
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北小岩 |
「ありがとうございます」
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ブーメ
ランの
神様 |
「だがここからだな。
そのまま屁をこいても、
ワンウェイになる」
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北小岩 |
「ワンウェイ?」
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ブーメ
ランの
神様 |
「でたきりで永久に戻らん。
そこでケツの穴のひねりが
ポイントとなる」
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北小岩 |
「どのようにするので
ございますか」
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ブーメ
ランの
神様 |
「ケツの穴を四回転半ひねり、
ケツを引くのではなく、
ケツの穴のみを引いて
屁を呼び戻すようにする」
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北小岩 |
「奥が深いでございます」
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ブーメ
ランの
神様 |
「死ぬ気でやれば、
一度でも何とかなる。
やってみい!」
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北小岩 |
「かりこまりました!」
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死ぬ気でやるようなことでは
ない気もするのだが。
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ブーメ
ランの
神様 |
「屁をこきながら、
一回転! 二回転! 三回転!」
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北小岩 |
「一回転! 二回転! 三回転!」
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ブーメ
ランの
神様 |
「四回転半! 引け〜〜〜!」
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北小岩 |
「引きました!」
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ぷ〜〜〜〜〜〜しゅぷ〜〜〜〜〜〜。
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北小岩 |
「おならが
戻ってまいりました!」
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ブーメ
ランの
神様 |
「そこのヤツも!
屁をこきながら、
一回転! 二回転! 三回転!」
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小林 |
「一回転! 二回転! 三回転!」
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ブーメ
ランの
神様 |
「四回転半! 引け〜〜〜!」
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小林 |
「引いたで!」
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ぷ〜〜〜〜〜〜しゅぷ〜〜〜〜〜〜。
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小林 |
「屁が戻ってきたわ!」
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しかし翌日、二人は何度も大便をもらした。
ブーメランの神様の言、
「素人が手を出すと、厳しいことになるぞ」
という意味はこういうことだった。
屁のブーメランをすると、
お尻の穴が壊れちゃうんですね。 |