KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百壱・・・反抗期

小林 「紫陽花が、
 スカートめくりされたように咲いとるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「そろそろ、お梅雨がやってくるな」
北小岩 「毎年、お梅雨の楽しみ方には
 苦労いたしますね」
小林 「そやな」
北小岩 「昨年は、雨に濡れた石畳が
 風情あるということで、
 12キロほど歩いて
 石畳の坂を満喫しようといたしましたが」
小林 「二人同時にすべって後ろに倒れ、
 運悪く犬のウンの上に
 各自尻もちをついてしまったんや」
北小岩 「見事と言いましょうか、
 二人ともお尻の穴の部分で
 ウンをつぶしたのでございますね」

じめじめした梅雨よりも、
何倍もじめじめし腐った、
誰も聞きたくない会話を続ける師弟であった。

北小岩 「今年のお梅雨はどのように」

「やだ〜!」

「言う事聞かないと置いてくわよ!」

「やだ〜! やだ〜!」

バシッ!

「ぶった〜! わ〜〜〜ん!!」

若いおかあさんが、幼稚園児の息子をはり倒した。

北小岩 「あははは。
 反抗期でございますね。
 先生、わたくし強烈な尿意を
 催してまいりましたので、
 公衆トイレに行ってまいります」
小林 「俺もストロングな便意を催しとるから、
 つき合うわ」

先生は個室に入り、弟子は小便器に向かった。

北小岩 「ふう、大量にたまっております。
 もう少しでもらすところ」

シーン

北小岩 「むっ、括約筋をゆるめきっているのに、
 一滴も尿が出ません!」
小林 「俺も肛門を開ききっとるのに、
 まったく出る気配がない。
 どういうこっちゃ!」

「それはな、反抗期なんじゃよ」

先生の個室の隣部屋から、
長老のような声が聞こえた。

北小岩 「あなたがどなたか存じませんが、
 詳しくお聞かせください」
長老の
ような
声の人
「お前の小便と隣に入っている奴の大便が
 反抗期を迎えて、
 出るのをいやがっとるんじゃ」
北小岩 「そうなのでございますか!
 しかし、いったいいつになったら
 出ていただけるのでございますか」
長老の
ような
声の人
「もう少し大人になるまで
 待つしかないじゃろな」
小林&
北小岩
「・・・」



反抗期があるのは、人だけではない。
現にこの師弟は、便の反抗により
長期間のたうちまわったという。
だからどうだといえば、
どうということはないのであるが。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2012-06-10-SUN

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