変な
哲学者 |
「今を生きる人たちは、
自然の流れを大切にして
おりませんな」
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小林 |
「自然の流れって、
どういうこっちゃ」
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変な
哲学者 |
「水の流れの如くある
ということですな」
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北小岩 |
「水の流れの如く生きられれば、
こんなに素敵なことはないですね」
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変な
哲学者 |
「なるべく大勢の人で
自然の流れを体感いたしましょう」
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先生と弟子は、何がなんだかわからぬままに、
町の人々に声をかけた。
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北小岩 |
「先生のお知りあいの」
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町の人 |
「先生はお尻で愛しあうのかい」
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北小岩 |
「いえいえ。
先生の前の部分が小さいのは
ご存知ですか」
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町の人 |
「ああ知ってるよ。
有名だろ」
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北小岩 |
「どのように
認識されておりますか」
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町の人 |
「どうもこうもないだろ。
ペットボトルのふたぐらいの
大きさなんだろ」
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北小岩 |
「そうでございます。
そして、前に劣らず
後ろの方も
小さいのでございます」
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町の人 |
「ケツの穴が極端に
小さい男なのか」
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北小岩 |
「もちろんでございます。
油断すると
ふさがってしまうほどの
小ささでございます」
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町の人 |
「ほんとうか。
じゃあ、お尻愛ではないな」
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北小岩 |
「ええ。
話を戻しますが」
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小林 |
「お前なあ、
本題に入るまでが
関係ない話で長すぎるやろ」
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北小岩 |
「あっ、先生。
申し訳ございません。
先生がいかに
ケツの穴の小さな男かと」
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小林 |
「もうええ。黙っとれ。
ともかく、俺の知り合いに
変な哲学者がおって、
自然の流れを体感させたいから
できるだけ多くの町の民を
集めてくれという話なんや」
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町の人 |
「わかりました」
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後日町はずれに69人の男たちが集結した。
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変な
哲学者 |
「みなさん、
よくぞお集まりいただきました。
今から10リットルの
水が入った容器をくばるので、
パンツを脱いでください」
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一同 |
「???」
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変な
哲学者 |
「私が見本を見せます。
大量の水を飲みながら、
同時におしっこをするのです。
そうすると、
身体が一本のくだになります」
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ごくじゃ〜 ごくじゃ〜 ごくじゃ〜
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変な
哲学者 |
「みなさんも続いてください」
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ごくじゃ〜 ごくじゃ〜 ごくじゃ〜
ごくじゃ〜 ごくじゃ〜 ごくじゃ〜
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変な
哲学者 |
「ではフィナーレです。
みんなでそこにある
肥溜めに入りましょう。
肥溜めに入って、
糞をするのです。
これぞ自然の流れ」
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どぼ〜ん ぶりっ
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小林 |
「帰ろうか」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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自然の流れで生きる。
賛同者は多いかもしれない。
だけど、こういうことではないだろね。 |