KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百四拾八・・・正月の長老

小林 「正月も三日目やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「そろそろ長老の
 町内放送が流れる頃や」
北小岩 「長老様のお役目は、
 一月三日のごあいさつだけ
 ですからね」

ぴんぴんぴんぴ〜ん!

小林 「始まるで」

『ぷ〜〜〜〜っ』

北小岩 「マイクに向けて
 お屁をこかれましたね」
小林 「それだけでは
 終わらん気がするな」

『ぷ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ。
 まだまだ!
 ぷ〜〜〜〜〜ぷぷぷぷぷ』

小林 「長老、気張りすぎや!」

『マックスじゃ〜
 ぷ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ
 ブリッ!
 しまった!!』

町中に不穏な音が轟いた。

北小岩 「おふざけの度が過ぎて、
 漏らしてしまわれたようです」
小林 「相変わらずや。
 次はあいさつやな」

長老 『でへへへへ〜。
 あそこがぱっくり〜
 あけましておめこと〜』

長老のあいさつに
何かを期待するのは誤りである。

長老 『今年は賽銭箱を
 かえたんじゃ〜』
北小岩
くんの
つぶやき
「はて?
 どのようにかえたのでしょうか」
長老 『ホルスタイン型に
 したんじゃ〜』
北小岩
くんの
つぶやき
「どういうことでしょうか」
長老 『牛は巨乳な上に乳四つじゃ。
 賽銭箱もみ放題じゃ〜』
北小岩
くんの
つぶやき
「さすが長老様でございます!
 賽銭箱をもめるなんて、
 考えたこともございませんでした」

考える必要もないであろう。

長老 『いい感じでもむと
 「モ〜、いや〜ん」と
 よがり声をあげるぞ〜』
北小岩
くんの
つぶやき
「なるほど」
長老 『もめるだけじゃ
 ないんじゃぞ〜』
北小岩
くんの
つぶやき
「と申しますと?」
長老 『舐められるんじゃ〜』
北小岩
くんの
つぶやき
「プレミアムでございます!」
長老 『乳首からぴゅ〜っと
 甘酒がでるんじゃ〜』
北小岩
くんの
つぶやき
「お正月から
 縁起がいいでございます!」

小林 「ともかく長老が
 元気で何よりや。
 今年も我が町は安泰やな」

2021年もくだらないこと以外、
何も起こらないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2021-01-03-SUN

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