ギ〜コ〜 ギ〜コ〜
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北小岩 |
「どなたかやってまいりました」
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ガタッ
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北小岩 |
「わたくしたちに、
幸を運んできた気がいたします」
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「郵便で〜す」
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北小岩 |
「ごくろうさまでございます」
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「どういたしまして」
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北小岩 |
「え〜と」
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ビリビリビリ
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北小岩 |
「これは!
先生〜」
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小林 |
「なんや。
全国ストリップツアーの
招待券でも届いたか」
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北小岩 |
「そうではないのですが」
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小林 |
「そうか・・・」
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肩を落とす。
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北小岩 |
「友人から
町のプールの招待券が
届いたのでございます」
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小林 |
「なに!」
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北小岩 |
「女性のビキニ姿を
拝むことができます」
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小林 |
「さっそく進軍や!」
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二人は水着を持っておらず、
拾った缶をちんちんに装着し
ひもで固定するというギリギリな姿で
プールに現れた。
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小林 |
「女たちが注目しとるな」
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北小岩 |
「わたくしたちの肉体を
求めているに、相違ございません」
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そんなことは何十キロも続く海岸線に埋もれた
一本の短い陰毛を、一発でさがしあてるぐらい、
あり得ないことであろう。
「ねえちゃんたち、付き合えよ」
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北小岩 |
「ナンパされている女性が
困っておりますね」
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その刹那
ビュンビュン ザッ
「うわ〜!」
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小林 |
「ナンパしとるヤツの
海パンが下がり、
ちんちんが丸見えや」
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「お前ら女性にイチモツを見せて、
ただですむと思ってるのか!」
警備員の怒声が響き、すぐに警官が駆けつけた。
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小林 |
「わけがわからんが、
ナンパ野郎二人は
しょっぴかれていったな」
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実はこういうことなのである。
先生の町には、人の目ではとらえられないほど
素早い移動術をみにつけた
忍者のような女性がいる。
その人が、女性にちょっかいを出す悪いヤツらが
逮捕されるように、
海パンを下げて開チンするようにしたのだ。
女性の存在を知る人はほとんどいない。
先生の町の悪いヤツらは、これからもたびたび
公然わいせつ罪で逮捕されることになるだろう。
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