びゅ〜
ぽとっ
べちゃ
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小林 |
「なんやこれは」
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北小岩 |
「えっ?」
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びゅ〜 びゅ〜
ぽとっ ぽとっ
べちゃ べちゃ
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北小岩 |
「鳥さんがこちらに
向かってきたかと思ったら、
何かが降ってきて
目に入ってしまいました」
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小林 |
「俺もや」
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くんくん
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小林 |
「むっ!
これは糞や!!」
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北小岩 |
「目が〜〜〜!」
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害のもとである二人への害など
どうでもいいので先に進めよう。
「うわ〜!
糞が脚について離れない!
まるで吸盤があるみたいだ!!」
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北小岩 |
「あそこの方の脚に
大きな形のままの糞が
ぴったり吸い付いて
しまったようです」
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「うんこが進化しているんだよ」
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北小岩 |
「あなた様は」
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「うんこの進化に
詳しい人ですよ」
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北小岩 |
「そうなのですか。
この現象はいったい?」
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うんこの
進化に
詳しい人 |
「人類は
自分たちの進化のことばかりを
考えていますが、
うんこだって
日々進化しているんですよ」
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北小岩 |
「どのようにでしょうか」
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うんこの
進化に
詳しい人 |
「例えばあそこで
うんこに吸い付かれてしまった人。
つまりうんこが
コバンザメのような吸盤を
獲得したのですよ。
ウンコバンザメです」
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北小岩 |
「そうなのでございますか!
先ほどわたくしたちの上空から
糞の投下があったのですが、
それはどういうことなのでしょうか」
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うんこの
進化に
詳しい人 |
「うんこの頭脳が進化して、
地面にあるよりも
鳥に乗って空から落ちてきた方が
人類にインパクトをもたらすことを
覚えたのです」
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「うわ!
角を曲がったすぐ下に糞があって
踏んでしまった!
死角になっているから、
これじゃあみんな踏んじゃうよ!」
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うんこの
進化に
詳しい人 |
「うんこが死角で待ち伏せして
踏ませる戦略をとりだした
ということです」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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日々糞は進化している。
それを意識している人類は、
どれぐらい存在するのだろう。
数十年前に比べて糞を踏む機会は
激減していると思うのだが、
今後はまったく予断を許さなくなってしまった。 |