ざっざざっ
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小林 |
「どや、何か見つかったか」
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北小岩 |
「いえ、何も」
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ざっざざっざざざ
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小林 |
「どや、何か見つかったか」
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北小岩 |
「先生、
これをご覧ください!」
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小林 |
「おお!
この丸い物体は!!」
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北小岩 |
「そうでございます。
恐竜の金玉に違いございません!」
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先生と弟子は恐竜の骨を見つけて
骨専門店「こつこつ」に売り、
えげつないエロ本を買おうと思い、
隣の隣の隣の隣町にある地層を掘っていた。
そこで北小岩くんのシャベルに
薄汚れた丸いものが当たったのだ。
ぶちっ
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北小岩 |
「金玉がつぶれたようです。
うっ、
中からイカ臭い空気が
流れてきます。
あれ?
バランスボールの中に
誰かがイカを入れて、
ここに埋めたようであります」
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傾聴するに値しない出来事であろう。
「やった〜!」
「うお〜〜〜!」
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小林 |
「おや?
向こうで集団が掘っとるな。
行ってみるか」
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北小岩 |
「凄い骨を発見したのですかね」
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集団に近づき話に耳を傾けると。
「どうだ、パンティの化石だ」
「ただパンティが埋まっていただけじゃない。
このふにゃちん野郎!」
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北小岩 |
「どうも男の集団と
女の集団が、
仲が悪いようですね」
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そばに
いた人 |
「男たちは
『ちん考古学者』を、
女たちは
『まん考古学者』を
名乗っているんだよ」
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こちんっ
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まん考古
学者A |
「もしかすると!」
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まん考古
学者B |
「間違いないわ!
おちんちんの化石よ!!」
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まん考古
学者A |
「それにこれ・・・」
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ちん考古
学者A |
「うそつけ!」
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まん考古
学者A |
「じゃあ、見てみろよ!
男の哀れな姿を!!」
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ちん考古
学者A |
「うっ」
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ちん考古
学者B |
「何を怯んでるんだ。
ううっ、
すべてのちんちんに、
歯形がついてる・・・」
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ちん考古
学者A |
「まん考古学者の祖先たちが、
齧ったに違いない」
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まん考古
学者A |
「ざまあみろ!」
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まん考古
学者B |
「私たちの勝ちね!」
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何が勝ちなのだかよくわからないが、
ちん考古学者とまん考古学者はこの地で、
長年に渡り発掘を通じて
戦いを繰り広げているのだ。
できることなら、関わりたくないものである。 |