「回覧板です!」
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北小岩 |
「ありがとうございます!」
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小林 |
「なんや?
うっ!
回覧板の表紙に
陰毛がついとるやないか」
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北小岩 |
「ご飯粒が糊がわりになり、
こびりついております。
この不気味に光る様子は、
長老のものに違いございません」
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小林 |
「触りたくないな」
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北小岩 |
「触りたくないのですが、
お触れのようです」
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小林 |
「どうせ
ろくでもないことやろ」
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北小岩 |
「え〜と。
『町の者たちは
真の快感を味わっているとは
言えない』
『だもんだから、
町の予算の大半をつぎ込み
お前らに真の快感を
味わわせようと
こういうわけである』」
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小林 |
「ついに長老も
まともになったか」
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北小岩 |
「『快感にみちびくために
1人1錠ずつ配る。
快感マシンも
スタンバイしておる』
あっ、
回覧板の裏に
媚薬が2錠ついております。
必ず公園で飲むことと
書いてあります」
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小林 |
「なるほどな。
このエロ薬を飲んだ後に
公園にある快感マシンに乗ると、
法悦へと誘われるわけや」
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二人はダッシュで公園に向かった。
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北小岩 |
「快感マシンが見当たりませんが」
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小林 |
「まあええ。
さあ、エロエロの始まりや!」
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ゴクッ ゴクッ ぎゅる ぎゅる
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小林 |
「なんか、
腹の調子がおかしくないか」
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北小岩 |
「はい。
くだってまいりました」
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小林 |
「早く便所にいかんとヤバいな」
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北小岩 |
「急ぎましょう」
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師弟がトイレに近づくと。
ごろごろごろ
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小林 |
「なんや!
便所に車輪が
ついとるやないか!!」
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だっ だっ ごろごろごろごろごろ
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北小岩 |
「わたくしたちが
早足になると、
それと同じ速度で
移動するようです」
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小林 |
「漏らしてしまうやないか!」
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北小岩 |
「わたくし、
名案を思いつきましたので
試してみます」
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だっ だっ ざっ ざっ ざっ
ぴたっ びゅん
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北小岩 |
「やりました!
公衆便所車に飛び乗りました。
お先に失礼いたします!!」
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がたっ ぶりぶりぶりりあんと〜
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北小岩 |
「間一髪でございました。
しかし、極限まで我慢して
出した時の快感は
凄まじいものがございました。
はっ、
そうでございます。
長老のおっしゃる
快感マシンというものは
これでございます!
先生!!」
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どよ〜ん
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北小岩 |
「どうされましたか!?もしや」
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小林 |
「それ以上言うな・・・」
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先生は我慢の限界を超え、
大を大量に漏らしてしまった。
人としてもゆるければ肛門もゆるい。
そんな先生であった。
それにしても町の予算の大部分を使い
高性能な『逃げる便所』を作るというのも、
予算の使い方としていかがなものであろうか。 |