わお〜ん
犬は泣き、夜は更ける。
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北小岩 |
「明日は節分でございますね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「鬼の方々、
いろいろ忙しいでしょうね」
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小林 |
「心構えがあるやろな」
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とんとん とんとん
「入ってますか」
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北小岩 |
「入ってますよ」
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「こんばんは」
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北小岩 |
「赤鬼さんでは
ございませんか」
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小林 |
「明日は節分やろ」
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北小岩 |
「明日に備えて
早く眠らなくて
大丈夫なのですか」
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赤鬼 |
「それが・・・」
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先生たちは、鬼と懇意にしている。
もともと師弟は鬼を恐れていたのであるが、
ある日先生が
エロ本で鬼を懐柔することを思いつき、
えげつない逸品を贈ったところ
なかよしになったのである。
鬼の世界には、
良質なエロ本が少ないためらしい。
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小林 |
「どした」
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赤鬼 |
「自信をなくしてしまって」
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小林 |
「ちんぽのことやろ」
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赤鬼 |
「えっ!」
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北小岩 |
「鬼ともあろうお方が、
そんなことはないと思います」
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赤鬼 |
「実は・・・。
ちんぽのことです」
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小林 |
「話してみい」
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赤鬼 |
「去年の節分に、
悪ガキどもを
泣かそうと思って
脅かしたんです」
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北小岩 |
「はい」
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赤鬼 |
「ところがシマシマパンツから
ちんちんが出てしまい、
そいつらが股間を指さして、
鬼のくせに小せえぞ!
とバカにしだして」
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北小岩 |
「それは考えもしなかった
展開でございますね」
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赤鬼 |
「小ささを隠すために
でっかい棍棒を
持っているんだろう。
その棍棒が珍棒なら
よかったのになと蔑まれて」
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小林 |
「見せてみい」
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赤鬼がシマシマパンツをおろした。
先生はうなずき、
どこかから小型の張形を持ってきた。
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小林 |
「これを手に持ち、
棍棒をパンツに入れ、
頭の角をとりはずして
棍棒の横において立て、
イボイボのちんちんの下に
玉金が二つ
とんがってるように見せるんや。
これでばっちりやろ」
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赤鬼 |
「わかりました」
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赤鬼は先生のアドバイスに従うようだが、
そんなことでばっちりなのか。
あまりに怪しい。 |