し〜ん
縁側で、先生が座禅を組んでいる。
スッスッスッ
バシッ |
小林 |
「うう〜」
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警策を打ち下ろしたのは、
弟子の北小岩くんであった。
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北小岩 |
「あなたの股間には、
雑念がございます」
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ちんちんを打たれた先生は、
のたうち回っていたが、
しばらくするとしゃんとした。
雑念を払った先生は。
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小林 |
「そろそろ行くか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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二人は河川敷に向かった。
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北小岩 |
「今年は先生のアイデアが
採用になったと
うかがっております」
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小林 |
「まあ、当然やろな」
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先生たちの住む町では、年に一度、
町の男たちがさらになかよくなるために、
イベントを行うのである。
採用案には、よっちゃんいか一年分の副賞がつく。
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北小岩 |
「随分たくさん人が
集まっておりますね。
いったいどのような
ものなのでしょうか」
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弟子が遠くを見る。
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北小岩 |
「延々と何かが続いておりますね」
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河原へおりていくと。
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北小岩 |
「むっ!」
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小林 |
「俺が考えたのはこれやな」
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北小岩 |
「すっ、
凄すぎるでございます!」
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小林 |
「町のガラス職人たちが、
総力をあげて創り上げたんや」
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北小岩 |
「現代アートの究極といっても、
過言ではございません」
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小林 |
「そやろ。
俺の人生の集大成やな」
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なんとそれは、
一度に千人が使える超長い尿瓶であった。
どこまでも続くガラス管の横に穴が千個あり、
そこから男らがちんちんを入れて、
同時に放尿するのである。
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小林 |
「お前も仲間に入って、
なかよくなってこい」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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弟子はパンツとズボンを下げ、
尿瓶にブツを突っ込む。
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北小岩 |
「千人もいると、壮観でございます」
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司会 |
「ではこれから、
千人放尿を始めます。
にょ〜い(尿意)、ドン!」
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じょぼじょぼじょぼじょぼ〜〜〜!
尿が注ぎ込まれて、低い方に流れていく。
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北小岩 |
「もの凄い一体感でございます。
町の男の人たちに、
とても親近感が湧いてまいります!」
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放尿が終わり、
男たちは尿瓶からイチモツを取ろうとすると。
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男A |
「やばい!抜けない!」
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男B |
「俺もだ!」
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会場は大騒ぎになった。
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北小岩 |
「もしかすると先生は、
自分の超小さいブツを基準に、
穴のサイズを注文したのかも
しれません!」
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そうなのである。
男たちは行事のために無理やり押し込んだのだが、
穴が小さすぎて抜けなくなったのである。
そのまま三日間、
男たちは尿瓶にブツを入れて過ごしました。
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