すいすいすい
「むむっ」
みんみんみん
「うへへっ」
すいすいすい
「ぎょぎょっ」
みんみんみん
「ごかんべんください〜〜〜!」
ゴロンゴロン
チーン
「うぐっ!」
悪夢にうなされているのは、
弟子の北小岩くんであった。
のたうち回ったあげくに、
チーンという音が響いたのは、
弟子のチンが仏壇の下に置いてあった
リンをたたいたからであった。
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小林 |
「お前はほんとうに、
ギャグ漫画のような男やな。
ところで何を勘弁するんや。
どうせ女湯でものぞいて、
とっつかまってちんちんを
斬られそうになった夢でも
見たんやろ」
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北小岩 |
「どうしてわかったのでございますか。
たぶん時代は
江戸あたりだと思うのです。
女性が水浴びをしておりまして、
わたくしは砂漠のオアシスに
吸い寄せられる動物のように、
涎を流しながら
近づいたのでございます」 |
小林 |
「ある意味、オアシスには違いないわな」 |
北小岩 |
「ところがでございます、
突然怖い顔をしたお侍さんがあらわれ、
『その無用のモノを斬って進ずる』
と言って、
刀を振り上げたのでございます。
すんでの所で
わたくしのイチモツは・・・」 |
小林 |
「この世から消えそうになったと、
そういうわけやな。
消すことに関しては、
かなり研究を進めとる男がいる。
訪ねてみよか」 |
二人は、幼少の頃から
ひたすら消すことだけを研究している
消沈保子男(けすちんぽこお)氏のもとへ駆けつけた。
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小林 |
「どや、完成したかいな」 |
消沈 |
「もちろんですよ。
これです」 |
氏が白いブリーフから出したものは、
何の変哲もない消しゴムだった。
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消沈 |
「これでこすると、
チンチンが消えるのです」 |
小林 |
「ノーベル賞級の発明やな。
もらうで」 |
消沈 |
「あっ!」 |
先生は消しゴムをひったくると、
パンティの奥まで見えそうなミニスカをはいた
女の尻を触りながら歩いている彼氏に突進し、
股間を消しゴムで消した。
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尻を触って
いる男 |
「うお〜!」 |
パンティが
見える女 |
「わっ、私の大好きなポールが!!」 |
小林 |
「無用のモノを消しただけや!」
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その後先生は、
片っ端からモテそうな奴の股間を消していった。
モテない男がチン消しゴムを持つ。
それほど恐ろしいことはないであろう。
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