小林 |
「二丁目の角に
大きな屋敷があったな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「昨日、二丁目に用があってな」
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北小岩 |
「どのような御用でございますか」
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小林 |
「えげつないパンティが
落ちているとの
情報をつかんだんや」
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北小岩 |
「すぐに駆けつけたわけですね」
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小林 |
「ああ。
そういう時だけ
俺は遠視になるやろ」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「300メートル先にある
パンティを発見したんや」
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北小岩 |
「さすがでございます」
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小林 |
「俺は猛ダッシュをかけた」
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北小岩 |
「当然でございます」
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小林 |
「だがな、すけべライバルの
薄版津好男(うすぱんつすきお)が
おるやろ」
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北小岩 |
「強敵でございますね」
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小林 |
「奴がシェパードを放ったんや」
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北小岩 |
「えっ」
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小林 |
「さすがに韋駄天の俺でも
シェパードにはかなわんな。
シェパードはパンティを
咥えたまま
俺を威嚇したわ」
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一瞬、薄版津好男氏が悪に見えるが、
結局どうでもよい話であろう。
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北小岩 |
「ところで大きなお屋敷は」
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小林 |
「更地になっとったんや」
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北小岩 |
「何かできるのでしょうか」
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小林 |
「それが妙な噂を聞いてな」
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二人は噂を確かめに屋敷跡へ。
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北小岩 |
「向こうから
Tシャツにミニスカートの
女性が参ります」
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小林 |
「シャツに
『NOパンティ』と書いてあるな」
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北小岩 |
「手に大きな
おちんちん状のものを
もっております」
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女性は敷地におちんちん状のものを置く。
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北小岩 |
「もし」
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ダダッ
全力疾走で去ってしまった。
翌日も師弟が更地で待っていると、
昨日の女性がひと回り大きな
おちんちん状のものを置いた。
シャツには『NOパンティNO』と書かれている。
NOパンティなら、
パンティを履いていないことだと思うのだが、
『NOパンティNO』は
NOパンティではいけませんということだろうか。
謎は深まるばかりである。
ここで話を終わらせると
なぜおちんちん状のものを置いているのか
わからないが、ここで話は終わるのである。 |