KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百八拾八・・・発酵

げっそり ぶら〜ん

小林 「向こうから来る男、
 妙にげっそりしとる上に、
 ちんちんの先に何かが
 ぶら下がっとるようや」
北小岩 「どうされたのでしょう。
 うかがってみます。
 あなた様は
 げっそりされており、
 さらにおちんちんの先に
 何かが
 ぶら下がっているようですが、
 何が原因でございますか」
げっそ
りした
「ここから6.9キロ先に
 山門が。
 あの中に・・・。
 うわ〜〜〜!」
北小岩 「青い顔をして
 どこかへ
 行ってしまいました」
小林 「俺たちが解決するしか
 なさそうやな」

妙に責任感が強い師弟は、山門に向かった。

北小岩 「ここでございます。
 開けてみます」

ぎ〜 ばたっ がちゃ

北小岩 「あっ!
 門が閉まってしまいました」

「誰だ!」

般若の形相をしたお坊さんが迫ってきた。

北小岩 「蛇を二匹持っております」
小林 「逃げろ!
 『ペアスッポンヘビ』や」
北小岩 「二匹一組になっております」
小林 「メスのタッグや。
 一匹がふんどしをはずし、
 一匹がちんちんに噛みつくんや」
北小岩 「もうすでに一匹に
 ふんどしをはずされ、
 一匹にちんちんに
 噛みつかれております。
 スッポンヘビは
 雷が鳴っても
 離さないのではないですか」
小林 「そや」
北小岩 「うわ!
 ちんちんを飲み込もうと
 しております!」
小林 「唯一の弱点は、
 発酵した屁に弱いことや」
北小岩 「発酵した屁なんて
 出せません!」
小林 「こんな時のために、
 俺は屁を発酵させておいた」

ぷ〜 ぷ〜

先生は左右それぞれの手で屁を握った。

小林 「くらえ!」

ヘビたちに握りっ屁をすると。

ふらふら〜 ぽろっ

北小岩 「酩酊状態になって
 離れました。
 ありがとうございました!
 しかし、
 どのようにして
 屁を発酵させたのですか」
小林 「屁だって人の子。
 ケツの穴の中になど
 いたくないから出てくるんや。
 肛門を開いて
 出ていいよと
 やさしく声をかける。
 すると屁は出ようとする。
 そこで、渾身の力で
 ケツの穴を閉める。
 屁はいったんあきらめて
 奥に引っ込む。
 そこで再び肛門を開く」
北小岩 「屁が出そうになると
 またケツの穴を
 閉めるのでございますね」
小林 「そうや。
 何度も何度も
 繰り返しとると、
 いいかげん屁も怒る。
 屁が本気で怒ると、
 発酵するんや」
北小岩 「なるほど。
 発酵した屁は
 臭い気体のお酒になって、
 嗅いだものが
 酔ってしまうのですね」
小林 「うむ」

それが真実なのかは判断が難しい。
先生の発言の中で、
屁だって人の子とあるが、
それは真実であろう。

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2019-11-10-SUN

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