げっそり ぶら〜ん
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小林 |
「向こうから来る男、
妙にげっそりしとる上に、
ちんちんの先に何かが
ぶら下がっとるようや」
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北小岩 |
「どうされたのでしょう。
うかがってみます。
あなた様は
げっそりされており、
さらにおちんちんの先に
何かが
ぶら下がっているようですが、
何が原因でございますか」
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げっそ
りした
男 |
「ここから6.9キロ先に
山門が。
あの中に・・・。
うわ〜〜〜!」
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北小岩 |
「青い顔をして
どこかへ
行ってしまいました」
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小林 |
「俺たちが解決するしか
なさそうやな」
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妙に責任感が強い師弟は、山門に向かった。
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北小岩 |
「ここでございます。
開けてみます」
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ぎ〜 ばたっ がちゃ
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北小岩 |
「あっ!
門が閉まってしまいました」
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「誰だ!」
般若の形相をしたお坊さんが迫ってきた。
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北小岩 |
「蛇を二匹持っております」
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小林 |
「逃げろ!
『ペアスッポンヘビ』や」
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北小岩 |
「二匹一組になっております」
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小林 |
「メスのタッグや。
一匹がふんどしをはずし、
一匹がちんちんに噛みつくんや」
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北小岩 |
「もうすでに一匹に
ふんどしをはずされ、
一匹にちんちんに
噛みつかれております。
スッポンヘビは
雷が鳴っても
離さないのではないですか」
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小林 |
「そや」
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北小岩 |
「うわ!
ちんちんを飲み込もうと
しております!」
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小林 |
「唯一の弱点は、
発酵した屁に弱いことや」
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北小岩 |
「発酵した屁なんて
出せません!」
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小林 |
「こんな時のために、
俺は屁を発酵させておいた」
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ぷ〜 ぷ〜
先生は左右それぞれの手で屁を握った。
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小林 |
「くらえ!」
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ヘビたちに握りっ屁をすると。
ふらふら〜 ぽろっ
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北小岩 |
「酩酊状態になって
離れました。
ありがとうございました!
しかし、
どのようにして
屁を発酵させたのですか」
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小林 |
「屁だって人の子。
ケツの穴の中になど
いたくないから出てくるんや。
肛門を開いて
出ていいよと
やさしく声をかける。
すると屁は出ようとする。
そこで、渾身の力で
ケツの穴を閉める。
屁はいったんあきらめて
奥に引っ込む。
そこで再び肛門を開く」
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北小岩 |
「屁が出そうになると
またケツの穴を
閉めるのでございますね」
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小林 |
「そうや。
何度も何度も
繰り返しとると、
いいかげん屁も怒る。
屁が本気で怒ると、
発酵するんや」
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北小岩 |
「なるほど。
発酵した屁は
臭い気体のお酒になって、
嗅いだものが
酔ってしまうのですね」
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小林 |
「うむ」
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それが真実なのかは判断が難しい。
先生の発言の中で、
屁だって人の子とあるが、
それは真実であろう。 |