「ふうあっくしょん」
空を見上げ思わず太陽を見てしまい、
くしゃみをしたのは弟子の北小岩くんであった。
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北小岩 |
「雲が鎌チン首をもたげるように
動いております」
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くしゃみをしようがしまいが、
言うことのくだらなさは変わらない。
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小林 |
「お前、
今いやらしいことを考えとったろ」
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北小岩 |
「あっ、先生。実を言うと、
まだいやらしいことは
考えていなかったのですが、
何かいやらしいことが起こりそうな
予感がしていたところでございます」
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小林 |
「むっ!
目ん玉ぎょろめかせて、
空を見てみい!」
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北小岩 |
「いつの間にか、
雲がブリーフとパンティの形に
なっております!」
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ざわざわざわざわ
町の人々も異変に気づき、公園に集まりだした。
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北小岩 |
「おや?
ブリーフとパンティが、
今度はチョキとパーの形に
かわりました。ということは」
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小林 |
「間違いないな。
雲が野球拳を始めたんや」
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じゃんけんに負けたパンティが、
少しめくれると。
「うお〜〜〜!」
男の群れから歓声があがった。
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北小岩 |
「次はグーとパーになりました」
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負けたブリーフの下部が切れ、
玉がこんにちはをした。
「きゃ〜!」
今度は女の群れから大歓声が轟いた。
町の人々は花見の時のように宴会を始め、
野球拳の行方を見守った。
パンティが負け、
パンティのわきから毛が見えると。
「うお〜〜〜!」
男たちは拳を突き上げた。
興奮した男女が、リアル野球拳を始めた。
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北小岩 |
「また、
ブリーフが勝ちました」
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パンティが脱がされ、
生まれたままのその部分が露出された。
生まれたままといっても、
毛は生えているのだが。
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北小岩 |
「今度はブリーフが
自主的に脱ぎました!!」
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「うおっほ〜〜〜!」
町の人々は男女問わず、息が荒くなった。
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北小岩 |
「男の雲が
もっこりしてまいりました」
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町の
人々
&小林 |
「ゴクッ」
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多くの人が生唾を飲み込んだ。
そこから先は、描写することを控えたいが、
多分皆様の予想通りである。
それにしても町の人々がすけべだと、
雲までがすけべになる。
気象や自然は人の心を映す鏡であることは、
確かなようだ。 |