KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百六拾伍・・・台風を防ぐ

北小岩 「台風の季節でございますね」
小林 「そやな。
 虫の知らせで、
 とてつもないのが
 来そうな気がするんや」
北小岩 「わたくし、
 台風情報を見てまいります」
小林 「ええ心がけや。
 備えあれば金蹴りなしやからな」

相変わらずわけのわからない師であるが、
弟子は愚かな師のためにダッシュをかけた。

ダダッ

「ピンポーン! 気象ニュースです!!」

家には映らないテレビしかないので、
よその家の窓下にしゃがみ込み、耳をすます。

『裏筋島付近で発生した台風69号は、
 一目散に日本に向かっております』

北小岩 「やはり、
 先生の直感通りこちらに来ますね」

『台風は日本に到着し次第進路をかえ、
 小林先生宅を直撃する予定です。ざまあみろ!』

北小岩 「なんと!」

『先生はどうなっても構わないのですが、
 貴重なエロ本だけが心配です』

北小岩 「ご心配いただき、
 ありがとうございました。
 こうしてはいられません、
 お知らせせねば!」

ダダッ

北小岩 「大変です!
 台風69号がお家を直撃いたします。
 先生はどうなっても構わないのですが、
 エロ本が」
小林 「なに?」
北小岩 「はっ!
 ともかく、台風に
 指名されたようなのでございます」
小林 「なんとかせにゃあかんな」
北小岩 「そういえば先日、
 台風一家を名乗る方々が
 近隣に越してまいりました。」
小林 「どういうこっちゃ」
北小岩 「噂では、
 台風に対抗できる方々らしいです」
小林 「背に腹はかえられんな。
 頼んでみるか」

トントン トントン

台風
一家の人
「おう、何か用か」
北小岩 「台風が先生宅に向かっておりまして、
 それを防いでいただきたいので
 ございます」
台風
一家の人
「俺たちを安くみるなよ」
小林 「これでいかがかな」

先生が桐の箱を渡す。

台風
一家の人
「むっむっ。世の中に、
 これほどまでにえげつない
 エロ本が存在するとは・・・」
北小岩 「あっ!
 あちらから
 強烈な台風がやってまいりました!」
小林 「たのむで〜!」

台風一家の人はパンツを脱ぐと、
尻を天に向け、肛門を開いた。
台風
一家の人
「そろそろお開きだね!」

ゴーッ!

あら不思議。
竜巻状の台風が、肛門から吸い込まれていくでは
ありませんか。
全部入りきると。
 

ゲップ

台風はかわいいゲップになりました。
めでたしめでたし。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2013-09-01-SUN

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