KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百八・・・マンの世界

小林 「何はともあれ散歩にでるか」
北小岩 「そうでございますね」

二人あわせて所持金が4円しかない師弟であるが、
靴の底が減るということを考えなければ、
お散歩はお金がかからない。
来る日も来る日も外歩きを繰り返しているため、
ある意味二人は散歩の達人と言っても過言ではない。

小林 「あそこを見てみい」
北小岩 「いつもと違いますね」
小林 「そやろ」
北小岩 「いつもですと、
 物干し向かって右からパンティ、
 ブラジャーの順で干してあるのに、
 今日はブラジャー、
 パンティの順になっております」
小林 「パンティを奥に
 引っ込ませたということは、
 パンティの奥にある秘所が
 引っ込みがつかなくなったのかも
 しれんな」
北小岩 「さすが先生でございます。
 そうに違いありません」
小林 「うむ」

まったく意味がわからない。
散歩の達人の称号は、即時はく奪したい。

ずざざ〜ずざざ〜

北小岩 「向こうから
 お侍さんのような方が
 歩いてまいります」

ずざざ〜ずざざ〜

小林 「むっ、
 あいつ相当できるで」

侍というべきだろうか。
彼の頭上には、おちんちん型の髷が鎮座している。

侍みた
いな方
「あなた方、
 常にマンのことをお考えでしょう」
北小岩 「なぜわかったのでございますか」
侍みた
いな方
「顔に書いてあるからな。
 果たして、
 それほどマンの世界が大切かな」
小林 「大多数の男にとって、
 そやろな」
侍みた
いな方
「拙者、
 あなた方の脳裏に
 お望みのものを
 映し出すことができます」
小林 「どういうこっちゃ」
侍みた
いな方
「そんなにマンが好きなら
 いきますよ。
 『マン月』!」
北小岩 「うわ〜!
 本来どこかほのぼのとした
 月夜の風景が、
 そこに月のかわりに
 マンが入ると濃すぎます!」

侍みた
いな方
「『マン天の星』!」
小林 「げげっ!
 本来ロマンチックなはずの夜空が、
 オマンチックに
 なってしまっとる!」
侍みた
いな方
「『マン毛鏡』!」
北小岩 「不気味でございます〜〜〜!」
侍みた
いな方
「『マン員電車』!」
小林 「うお〜〜〜!
 乗りたくないわ!」

延々と続くのであるが、
どうでもいいことなので、
ここいらへんにしときましょう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2016-05-29-SUN

BACK
戻る