KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百六拾四・・・天気予報

ポタポタ

北小岩 「ふう。
 なかなか厳しい残暑でございますね」

ポッタンタンポン

小林 「そやな。
 この汗がEカップの乳房の谷間から
 垂れとるんやったら、
 艶っぽくてええのになあ」

ポタポタポタ

北小岩 「そうでございますね。
 先生のささやかな股間から垂れたって、
 単なる汚水にすぎません」

ポッタンタンポンポン

小林 「お前近頃、
 やたらと師に盾突いとらんか」

ポタポタポタポタ

北小岩 「めっそうもございません。
 わたくしはできるだけ
 嘘偽りのない表現を。
 はっ、
 重ね重ね申し訳ございません」

タンポンタンポンタンポン

小林 「まあええ、
 そんなことでいちいち
 目くじらを立てるほど、
 ケツの穴の小さい男やない」
北小岩 「そうでございますね。
 先生は前は小さいのに、
 お尻の穴だけが大きいですからね」
小林 「きさま・・・」
北小岩 「申し訳ございません。
 そっ、それより、
 残暑をしのぐ方法を思いつきました。
 町の集会場に、
 扇風機が二台あるそうです。
 心ゆくまで涼めます」
小林 「そやな。
 うちの扇風機は、歯抜けやからな。
 ほな、いってみまひょ〜〜〜」

二人は、一本のロープを
それぞれのちんにつけて走る、
ちんちん電車のポーズで集会場に乗り込んだ。

集会場に
いる男
「晴れ渡れ〜よ!
 晴れ渡れ〜〜〜〜〜〜!!」
北小岩 「どうしたのでございましょう?」
小林 「テレビ画面を見てみろや」
北小岩 「あっ!」

そこにはお天気おねえさんがうつっているのだが、
どう見ても全裸なのだ。
しかし、両乳首と秘所には、雲がかかっていた。

小林 「晴れ乞いをしたくなる気持ちも、
 わからんではないな」

画面の
お天気
おねえさん
「今日は曇り時々おいなりさんです。
 では、渋谷の様子を見てみましょう」
渋谷に
いる男
「うぐっ!」

なんと、空からおいなりさんが降って来て、
自分のおいなりさん(金玉)にぶつかったのだ。

集会場に
いる男
「晴れ渡れ〜よ!
 晴れ渡れ〜〜〜〜〜〜!!」

男は取り憑かれたように、
まだ晴れ乞いをしている。

小林 「むっ、
 雲が少しずつ流れていっとる!」
北小岩 「ほんとでございます!
 このままなら」

その時だった。

ピカッ! ゴロゴロゴロゴロー!!

なぜか、お天気おねえさんの
両乳首あたりと秘所あたりに雷が落ち、
肝心の部分は見えずに、
放送が終わってしまった。
心貧しき男たちに見せる乳首や秘所はないとの、
天の思し召しに違いない。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2011-09-25-SUN

BACK
戻る