ふらふら〜
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小林 |
「どうしたんや」
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69軒
先に
住む
おっさん |
「一週間前から
頭がくらくらするんだよ」
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北小岩 |
「顔色がよくありませんね」
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小林 |
「ちゃんと
診てもらった方がええな」
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69軒
先に
住む
おっさん |
「そうするよ」
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とぼとぼ
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北小岩 |
「大丈夫でしょうか」
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小林 |
「大丈夫とは言い切れんな」
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北小岩 |
「そういえば、
108軒先のおじさんも
肝臓をやられた
らしいです」
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小林 |
「みんな
そういう歳なんやな」
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北小岩 |
「先生はいかがですか」
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小林 |
「十二指腸あたりが
ずきずきする時が
あるな」
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北小岩 |
「精密検査を受けた方が
よろしいかと
存じます」
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小林 |
「2円ではできんやろ」
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北小岩 |
「横丁にできた
小さな病院の入口に、
『お試し精密検査無料』
と書かれておりました」
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小林 |
「タダなら
診てもらおうやないか」
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先生が病院の扉を開けると、
超ミニスカ白衣を着た美女が立っていた。
「ようこそ。
私が医院長の
万貯見栄
(まんちょみえ)です」
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小林 |
「びみょ〜な名前やな」
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万貯
医院長 |
「まずレントゲンから
いきましょう。
あなたはパンティは
お好きですか」
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小林 |
「人並み以上に
好きやな」
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万貯
医院長 |
「では、
私のパンティを
プレゼントしますね」
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先生の目が輝いた。
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万貯
医院長 |
「ではここに
アゴをのせて、
思いっきり
息を吸ってください!」
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す〜〜〜〜〜〜〜!
ぶわっ
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小林 |
「うっ!」
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先生が深呼吸した瞬間を逃さず、
医院長が細かい布を
先生の口に投げ込んだ。
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万貯
医院長 |
「そのまま息を止めて!
今のは私のパンティを
切ったものよ」
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先生は目を白黒させる。
カシャ
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万貯
医院長 |
「パンティが好きな
ド・スケベ野郎。
あんたの肺に入った
パンティが、
レントゲンに
写ったわよ。
あはははは!」
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この人ほんとに医者なのでしょうか。 |