KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百四・・・大使

くらんくらん

北小岩 「わっ、わたくしこのままでは」

外は灼熱地獄。中はと言えば。

北小岩 「阿鼻地獄でございます。
 水道水、水道水・・・」

熱中症寸前。
何とか水道にたどり着き、
力を振り絞って蛇口を頬張った。

北小岩 「うぐごが〜げぼげぼっ。
 栓を強くひねりすぎました。
 しかし、
 窮地を脱することができました。
 今日のようにどぐされな暑さには、
 やはり水道水でございます」

出がらしの麦茶すら枯渇している
先生宅であった。

チンポ〜ン!

北小岩 「37度を超える中、
 どなたでございましょうか。
 考えてみればわたくしの平熱を、
 凌駕しております。
 お待ちください、ただ今参ります」
警察官 「警察です」
北小岩 「はっ!
 確かに先生は、
 路上で穴つきパンティを拾いました。
 現在、このおうちの中に存在することは
 紛れもない事実でございます。
 先生がデリケートな部分に鼻をあて、
 幾度もくんくんした。
 それもまた事実でございます。
 しかし、
 決して盗んだわけではございません。
 今からわたくしが、
 届けにうかがうところだったのです。
 ですから」
小林 「なんや、騒々しい」
北小岩 「先生!
 お逃げください!!」
警察官 「ちょっと待て。
 君は先ほどから
 何をごちゃごちゃいってるのかね。
 パンティではない。
 先ほどそこで
 夏大使決定委員会の長にお会いして、
 先生が大使に、
 君が副大使に任命されたから
 知らせてくれと」
北小岩 「それは何かの間違いでございましょう。
 わたくしはともかく、
 先生と言えば、
 夏の浜辺を海パンで歩いていただけで、
 わいせつ罪で
 しょっぴかれそうになった御方。
 最も夏にふさわしくない・・・」
小林 「君は近頃、
 言葉数がちと多すぎるようだね。
 それで、
 今から黒塗りの車が迎えに来るのかね」
警察官 「いえ。
 二人分の電車賃を預かっています。
 現地集合だそうです」

先生らごときに、迎車はありえない。
電車を乗り継ぎ海岸へ。
海パン姿でたたずんでいると。

委員会の長 「夏大使! 夏副大使!
 お待ちしておりました。
 さっそく大使の叡智を
 お借りしたいのですが。
 この猛暑でも、
 ギャルたちから受けるものって
 何かございませんかね」
小林 「まあ、大使に不可能はないわな。
 (小声で北小岩くんに)どや?」
北小岩 「『冷やしパンティ』などは
 いかがでしょうか。
 ほどよく凍らせた、
 冷え冷えを楽しんでいただくのです」
小林 「なるほどな。
 冷やしパンティがええな」
委員会の長 「ではそれでいってみましょう」

1時間後、
こちんこちんのパンティを持ってきた
委員会の長が、ギャルにはかせると。

ギャルA 「つめた〜〜〜〜〜〜!!!
 何よこれ!
 女の子が冷えに弱いこと、知らないの!
 やさしさの欠けらもないじゃない。
 くらえ!!」

ギャルAは、
先生の海パン前方を引っ張ると、
アイスボックスに入っていたドライアイスを
大量に押し込んだ。

小林 「うお〜〜〜〜〜〜!」

ギャルAの友だちたちが、
先生が身動きできないように
押さえつけたため、
イチモツが凍傷になってしまった。

委員会の長 「まったくダメでしたね。
 他に案はないでしょうか」
北小岩 「そうでございますね。
 夏は流しそうめんのおいしい季節。
 ですので樋によく冷えたお水を流し、
 おっぱいを遊ばせる
 『流しおっぱい』などは
 いかがでしょう」
委員会の長 「ではそれでいってみましょう」

素早く樋を設置し、氷水を大量に。
胸をあらわにしたギャルが両乳房を浸し、
流れに沿って走る。
 
ギャルB 「つめた〜〜〜〜〜〜!!!
 何よこれ!
 乳首が変色して
 陥没しちゃったじゃないの!
 やさしさの欠けらもないじゃない。
 くらえ!!」

ギャルBは、
北小岩くんの海パン前方を引っ張ると、
アイスボックスに入っていたドライアイスを
大量に入れた。

北小岩 「うお〜〜〜〜〜〜!」

ギャルBの友だちたちが、
北小岩くんが身動きできないように
押さえつけたため、
イチモツが凍傷になってしまった。

それにしても結局、夏大使・夏副大使って、
何だったんでしょうね。

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2010-08-01-SUN

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