ひゅ〜 どど〜ん
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北小岩 |
「美しいでございます」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「浴衣の女性たちも、
負けず劣らず美しいでございますね」
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小林 |
「むっ!
あそこにおる浴衣の女が、
奇妙な動きをしとる」
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北小岩 |
「お股に手を当てております」
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小林 |
「間違いないな」
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北小岩 |
「そうでございますね。
トイレとかなり離れていますから」
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小林 |
「急を要する時には、
草むらに入ってするしかないわな」
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北小岩 |
「行ってみますか」
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小林 |
「当然やな」
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やはり女性は草むらに入っていった。
そこで小用を足すのであろうか。
二人が猛ダッシュをかける。
ズボッ
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北小岩 |
「しまったでございます!」
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浴衣の
女性 |
「近頃、町に出歯亀がでるから
鎌をかけてみたら、
やっぱりあんたたちね」
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草むら放尿を見学しようとした師弟であったが、
やはりこのざまだ。
落とし穴の中には、
当然犬の糞が大量に仕掛けられていた。
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小林 |
「目を打って
火花が散っているところに、
糞が飛び込んできおった!」
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北小岩 |
「わたくしもでございます!」
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小林 |
「ある意味、
糞花火と言ってもいいわな」
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北小岩 |
「一生、
見学したくない花火でございました」
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その後、何とか穴から抜け出した師弟は。
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北小岩 |
「今年は特別な花火があると
聞いております」
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小林 |
「裏会場でやるらしいな。
行ってみるか」
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ぽきん ど〜ん!
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小林 |
「不穏な音がしたな」
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北小岩 |
「わっ!
おちんちんが
打ち上げられております!!」
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小林 |
「命がけや!」
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今年、裏会場では、
チン花火が目玉になっているらしい。
しゅるしゅるしゅるしゅる
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北小岩 |
「ねずみ花火のようなものが、
女性のスカートの中に
入っていきました!」
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小林 |
「スカートのさらに奥、
パンティの中まで届いたな」
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ぴかっ!
秘所のあたりが光り、
二人の目にはそこが透けて見えた気がした。
これはマン花火である。
チン花火にマン花火、
もちろん夏の風物詩になる実力はないが、
なってはならないであろう。 |