KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百七拾・・・海開き

小林 「蒸すな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「こんな日は、
 海水浴やな」
北小岩 「この一年、
 わたくしたちは目念力で
 ビキニのひもを切る修行を
 してまいりました」
小林 「実践するためには、
 当たりくじをひかんとな」
北小岩 「いざ、まいりましょう」

町内会では海開き無料招待のくじ引きがあり、
当たったらその場でバスに乗り込み
海に向かうのである。

小林 「命がけでひいてみい」
北小岩 「かしこまりました」

ガラガラ コロンコロン

司会 「金の玉が二つ出ました!
 大当たりです!!
 金の玉二つは、
 お二人に海開きに加え
 『股開き』に加わる権利が
 与えられます」
小林 「聞いたか。
 股開きや!!」
北小岩 「わたくしたち、
 気持ちよすぎて
 昇天するかもしれませんね!」
バスの
運転手
「出発、チンこ〜!」

バスは一路海へ。

ハイ
レグ
すぎる
「ようこそ!
 海開き&股開きへ。
 あそこをご覧ください」

沖に目をやると、
あられもない姿の女が浮き輪におしりを入れ、
股を開いて手を振っている。

小林 「股開きや。
 あそこで俺たちは
 気持ちええ思いをするんやな」

二人はふんどし姿になり、
沖に向かって泳ぎだした。

小林 「もしやあの女、
 全裸やないか」
北小岩 「間違いございません」

ばしゃばしゃばしゃ

師弟はクロールのかきを倍速にした。

小林 「むっ、
 女の方から
 何か向かってこんか?」
北小岩 「コバンザメが
 4匹やってきます」
小林 「両足に吸い付いた」
北小岩 「左右に泳ぎだしました。
 股が開いてしまいます」

シューッ シューッ

小林 「不穏なものが
 近づいてくるで」
北小岩 「銛でございます!」

ぐさっ ぐさっ

小林&
北小岩
「うお〜!」

大股開きにされた師弟は避けられず、
銛はそれぞれのちんちんに突き刺さった。
銛を放ったあられもない姿の女、
いったい誰なんでしょ。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2019-07-07-SUN

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