小林 |
「蒸すな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「こんな日は、
海水浴やな」
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北小岩 |
「この一年、
わたくしたちは目念力で
ビキニのひもを切る修行を
してまいりました」
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小林 |
「実践するためには、
当たりくじをひかんとな」
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北小岩 |
「いざ、まいりましょう」
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町内会では海開き無料招待のくじ引きがあり、
当たったらその場でバスに乗り込み
海に向かうのである。
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小林 |
「命がけでひいてみい」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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ガラガラ コロンコロン
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司会 |
「金の玉が二つ出ました!
大当たりです!!
金の玉二つは、
お二人に海開きに加え
『股開き』に加わる権利が
与えられます」
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小林 |
「聞いたか。
股開きや!!」
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北小岩 |
「わたくしたち、
気持ちよすぎて
昇天するかもしれませんね!」
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バスの
運転手 |
「出発、チンこ〜!」
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バスは一路海へ。
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ハイ
レグ
すぎる
女 |
「ようこそ!
海開き&股開きへ。
あそこをご覧ください」
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沖に目をやると、
あられもない姿の女が浮き輪におしりを入れ、
股を開いて手を振っている。
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小林 |
「股開きや。
あそこで俺たちは
気持ちええ思いをするんやな」
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二人はふんどし姿になり、
沖に向かって泳ぎだした。
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小林 |
「もしやあの女、
全裸やないか」
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北小岩 |
「間違いございません」
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ばしゃばしゃばしゃ
師弟はクロールのかきを倍速にした。
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小林 |
「むっ、
女の方から
何か向かってこんか?」
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北小岩 |
「コバンザメが
4匹やってきます」
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小林 |
「両足に吸い付いた」
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北小岩 |
「左右に泳ぎだしました。
股が開いてしまいます」
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シューッ シューッ
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小林 |
「不穏なものが
近づいてくるで」
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北小岩 |
「銛でございます!」
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ぐさっ ぐさっ
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小林&
北小岩 |
「うお〜!」
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大股開きにされた師弟は避けられず、
銛はそれぞれのちんちんに突き刺さった。
銛を放ったあられもない姿の女、
いったい誰なんでしょ。 |