「キャ〜っ!」
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北小岩 |
「女性の叫び声でございます」
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小林 |
「いくで!」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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二人が駆けつけると、
いかにもいやらしそうなチョウが、
女性の胸にストローを伸ばしていた。
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北小岩 |
「何をしているので
ございましょうか」
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小林 |
「チョウの野郎、
おっぱいを吸っとるな」
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北小岩 |
「そこのチョウチョさん、
おやめください」
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小林 |
「そうや。
チョウが吸ってええのは、
花の蜜やろ」
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チューっ
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いやら
しい
チョウ |
「花の蜜とおっぱいは、
どこか似てると思わないか」
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北小岩 |
「言われてみれば、
そんな気もいたします」
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小林 |
「お前、
そんなスケベに
説得されとる場合か」
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北小岩 |
「そうでございます。
あなた様、
そのうらやましい場所を
おどきなさい」
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弟子が手で払う。
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いやら
しい
チョウ |
「ケッ!」
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悪態をつきながら、どこかへ飛んでいった。
「ギャー」
今度は人の声ではないようだ。
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北小岩 |
「メスカマキリが
オスカマキリを
捕えたようです」
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「あっ、あっ、あ〜〜〜」
助けを求めるオスだったが、
途中から声のトーンが変った。
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小林 |
「よく見てみい」
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北小岩 |
「あっ、
メスがオスのそこを
なめてらっしゃいます」
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しかし、オスが興奮すると同時に
メスも興奮してしまい。
ガッ
ブチッ
「ぎゃ〜〜〜!」
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北小岩 |
「メスがオスのおちんちんを
食べてしまいました」
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小林 |
「この世で一番
見たくないものの一つを
見てしまったな」
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北小岩 |
「今夜の夢に
出て来てしまいます・・・」
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昆虫学的に言って、
そこにおちんちんがあるのかは
よくわからない。
とはいえ男たちにとって、
これほど恐ろしい出来事はないと言っても
過言ではないであろう。 |