小林秀雄、あはれといふこと。
しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。
其の四百六拾弐・・・ミンミンゼミ
ミーンミンミン
北小岩
「あそこに止まっております」
小林
「子どもの頃、透明なハネを持つ
ミンミンゼミの美しさには
一目置いてたな」
ビュッ
北小岩
「飛びました」
ヒューッピタッ
「キャー!」
北小岩
「女性のあそこに止まりました!」
超ミニスカートの女性が
ケータイをいじって立っていたのだが、
セミは的確に秘所をとらえ、くっついた。
ミーンミンミン
超ミニ
スカート
の女性
「そんなところで鳴かないでよ!」
小林
「ミンミンゼミ・・・。
今でも違った意味で、
一目置いとるわ」
バサッ
ビュッ
「ちぇっ、逃げられた!」
超ミニ
スカート
の女性
「この糞ガキ!
私の大切なところから、
早く網をどかしなさいよ!」
糞ガキ
「あれ?
パンツの脇から、
黒い毛虫が見えた。
毛虫捕まえた!」
ピシャッ
糞ガキ
「いてっ!」
小林
「あれほどの奔放な振る舞いが
許されるとは。
糞ガキにも一目置かねばならんな」
北小岩
「そこのお子様、
それは毛虫ではなく、
ただの毛でございますよ」
ピシャッ!
北小岩
「いたいでございます」
小林
「毛虫の奥にはな、
もっとトンデモナイ生き物が潜んで」
ピシャッ!!
小林
「いてえ!」
糞ガキ&師弟がびんたをくらったのは当然であろう。
ビュッ
北小岩
「先ほどのセミが戻ってまいりました」
小林
「今度は胸にもぐりこんだで」
ミーンミン
むぎゅっ!
ぶちっ!
北小岩
「うわ!
谷間で押しつぶされました!」
女性の胸で生涯を閉じたセミは、幸福だったのか。
セミのみぞ知る。
ともかく小林先生の町の、
ど〜でもよい夏のひとこまであった。
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2013-08-11-SUN
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