ひら〜っ
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北小岩 |
「ちらしが風に舞っております」
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小林 |
「何かためになることは載っとるか」
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北小岩 |
「ミドリムシダイエットの
広告でございます」
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小林 |
「理科で習った時には、
ややなめられた存在であった
ミドリムシが、
随分格上げされてきとるな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「美容の世界に異変が
起きとるのかもしれん。
俺の小学校時代の友人が、
美容について研究しとる。
行ってみるか」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「う〜ん」
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ぶりっ!
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小林 |
「うおわ〜!」
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北小岩 |
「う〜ん」
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ぶりっ!
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北小岩 |
「ぎょぎょわ〜!」
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二人はお互いに握りっ屁をして、
その臭さを原動力にして
走っていこうと思ったのだが、
力みすぎて粗相をしてしまったらしい。
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小林 |
「仕方ないな」
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北小岩 |
「全力で駆ければ、
乾きも早いかもしれません」
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小林 |
「そやな。
では行くか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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びゅ〜ん
くだらな過ぎるので、割愛しよう。
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小林 |
「ここやな」
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マン美容研究所という看板が出ている。
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北小岩 |
「お忙しいところ
大変申し訳ございません。
ミドリムシを始めとして、
ダイエット法や美容法が今、
大きな転換期にきている気が
するのですが」
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マン
所長 |
「ついこの間論文発表して、
町の女性たちにひろめている
美容法があるんだよ」
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北小岩 |
「それはどのようなもので
ございますか」
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マン
所長 |
「『ちんちんお触り美容法』って
いうんだよ。
ちんちんのほどよいやわらかさと
固さに触れることは、
美容にいいんだよ。
町中の女性のいる家庭に
論文を配ったんだ。
それがひろまれば、
モテない男たちもうれしいだろ」
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先生と弟子は研究所を飛び出し、
一番そばにいた女性に近づいていった。
女性はにこやかに微笑んでいる。
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小林 |
「ついに俺たちのちんちんが
モテまくる時が来たな」
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二人は腰を前に突き出して、触られるのを待つ。
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女性 |
「たあっ!」
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ボクッ ボクッ
女性の蹴りが食い込んだ。
空手のチャンピオンだった。
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女性 |
「論文には手で触れるなんて
書いてないからな。
これで十分だ」
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子弟は泡をふいて倒れている。
マン所長はかなり怪しいが、
ちんちんお触り美容法が
まったくのでたらめかといえば、
そうではない気もする。 |