北小岩 |
「秋が深くなりましたね」
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小林 |
「ああ」
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北小岩 |
「どれぐらい深いので
ございましょうか」
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小林 |
「ケツの穴を想像してみい」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「どや、わかったか」
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北小岩 |
「わかりません」
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小林 |
「もう一度、
ケツの穴を想像してみい」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「どや、わかったか」
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北小岩 |
「やはりわかりません」
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小林 |
「再度、
ケツの穴を想像してみい」
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この人たちは、人生をムダについやすことを、
どう考えているのだろうか。
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小林 |
「どや」
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北小岩 |
「まったくわかりません。
これを、ケツ論が出ないと
いうのでございましょうか」
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意味がないにもほどがあるので、先に進もう。
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北小岩 |
「先生はこの間、
何か頼まれて
おりませんでしたか」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「どんなことでございますか」
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小林 |
「町の川を
かなり遡っていった町に、
間違いが多いらしいんや」
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北小岩 |
「かなり深そうなお話ですね。
ぜひ、訪れてみましょう」
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二人は自分の褌の局部がつく部分の匂いをかぎ、
そのコクを原動力に川沿いの道を走った。
一体どんな間違いがあるのだろう。問
題の町に着いた二人は。
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北小岩 |
「野球の試合を
しておりますね」
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ピッチャーが際どいところに投げる。
バッターは見送る。
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主審 |
「ボール!」
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バッ
ターの
チーム
メイト |
「ナイスせん!
ナイスせん!」
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バッ
ター |
「お前、今なんて言った!」
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バッ
ターの
チーム
メイト |
「ナイスせん!
って言ったんだよ」
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バッ
ター |
「なんで俺が
ナイスせんずりなんだ!!」
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北小岩 |
「完全に
間違っておりますね」
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小林 |
「あそこに
『仮事務所』があるで」
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のぞいてみると。
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北小岩 |
「カリを出している
男性が、
10人ほどおります」
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小林 |
「明らかに
『カリ事務所』と
間違えとるな」
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北小岩 |
「向こうにある
パンツ屋さんから、
女子店員さんとお客さんが
出てまいります」
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女子
店員 |
「またのお越しを
お待ちしております」
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小林 |
「客の股に向かって、
お礼を言っとるな」
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この町の間違え・・・。くだらない。 |