KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百参拾弐・・・地球

すーっ

北小岩

「気持ちのいい風が
 吹いてまいります。
 こんな日は、
 お庭でふるチンで
 横になるに限ります」


すーっすーっ

北小岩 「蒸れている金の玉下を、
 風が撫でていきます」

びゅっ き〜ん!

北小岩 「痛いでございます!
 何かが生の金玉に
 ぶつかりました!!」
近所の
ガキ
「ごめんなさい!」

近所のガキたちが
なぜか地球儀でドッジボールをしていて、
先生宅の塀を越え
流れ弾が玉に当たったのである。

小林 「玉に玉をくっつけて、
 何しとるんや」
北小岩 「地球が金玉に」
小林 「地球がか・・・」
北小岩 「どうされましたか」
小林 「俺の知り合いに
 地球学者がおるんやが、
 この間女風呂をのぞこうとして
 鉢合わせしたんや」
北小岩 「それが地球と
 どう関係するのですか」
小林 「異変が起きとるらしい。
 聞きに行くか」

師弟が地球学者の家に到着すると、
学者は女風呂を不可抗力でのぞいてしまったと
見せかけるために
30メートルの竹馬を作っていた。

小林 「そんな長いブツで
 乗れるんかい」
地球
学者
「先生じゃないですか。
 階段状になっているから
 上まで登れるんですよ。
 女風呂の窓がどれだけ高くても、
 インポが。
 いえ、インポッシブルが
 なくなりました」

小林 「竹馬は今度借りるとして、
 この間俺に話した地球のことを
 弟子にも話してくれんか」
地球
学者
「あのことですね。
 地球はもともと、
 宇宙ちんちんと呼ばれる
 星の中にあったんです。
 金玉の片方です」
北小岩 「そうなのですか!」
地球
学者
「ええ。
 宇宙ちんちんは
 大きくなったり
 小さくなったりしながら、
 女星にちょっかいを
 出したりして、
 愉快に暮らしていたんです」
北小岩 「初めて聞きました」
地球
学者
「ところがある日
 玉袋が破れ、
 地球(金玉の片方)が
 物凄い勢いで
 ぶっ飛んではぐれてしまった」
北小岩 「げげっ!」

地球
学者
「それから46億年の間、
 地球は太陽の周りを
 ぐるぐる回りながら
 ちんちん星を探しているのです」
北小岩 「気の遠くなるような
 お話ですね」
地球
学者
「さすがに
 地球(金玉の片方)も、
 ここを回り続けていても
 会えないことに気づき、
 太陽系を出て
 ちんちん星の玉袋の中に
 戻る旅を始めようと
 考えているようなのです」
北小岩 「そんなことになったら
 大変でございます!
 人類は滅んでしまうかも
 しれません!!」
地球
学者
「地球が金玉である影響なのか、
 そこに住む者たちは
 やたらと交尾する。
 不必要な交尾も際限なくする。
 地球自身が
 お楽しみできないのに、
 その上に乗ってるやつらが
 気持ちいいことばかりを
 しているのは許せない。
 人類のことなど
 考えないでしょう」
北小岩 「・・・」

地球が元の位置に戻ってしまったら、
人類は滅亡してしまうかもしれません。
地球=金玉が、
子種をつくるところだったとしてもです。

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2020-09-13-SUN

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