その弐拾九・・・春の祭り
日本でお祭りといえば、夏祭りが有名です。
しかし、体をはりながらも
ひっそりと行なわれている春祭りにこそ、
出色のものがあるのです。それは可憐で優雅。
とても愛らしいお祭りたちです。
私が長い年月をかけて日本全国を行脚し、
出会った楽しい春祭りについてここに記してみます。
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1000人もの若き益荒男たちが、
上はブラジャー下はヌードというお茶目な出で立ちで、
50メートルもある長い雨どいの中に金玉を入れ、
みこしのようにかつぐお祭りです。
息が合わないと途中で玉が飛び出してしまったり、
雨どいで強打して玉をくじいてしまったり、
運が悪いとつぶしてしまったりするのでまさに命がけです。
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人に喧嘩はつきものです。
だけど、ちょっとした心の行き違いで
相手を憎んでしまっていることは多いもの。
素直に「ごめんなさい」と謝ってしまい、
こじれた仲を修復して夏を迎えようという
人間の知恵から生まれたのがこの祭りです。
川の向こうとこちらで大太鼓に合わせ
「ごめんなさい!」、「いいえこちらこそ!」
と数時間にわたって大声であやまり合います。
互いに船を漕ぎだし、川の真ん中で熱く抱擁し大団円。
もともと仲直りしてもいいかなと思っている人しか
参加しないので、かなりの率で仲直りできるという
意義深いお祭りです。
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土俵の上に力自慢の力士がふたり。
何の変哲もない相撲かと思いきや、これが大間違い。
その一戦は行司の「はっけよい、ぶらぶら!」
というかけ声で始まります。
相手の力士のまわしの結び目をほどき、
すっぽんぽんにした方が勝ち。
負けた力士は玉を股ではさみ、俗に言うメスライオン
という型で土俵を一周しなければなりません。
升席の若いお嬢さんからは
「たまや!」の掛け声があがります。
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過ぎ行く春を惜しんで、陰毛を燃やす送り火です。
京の都でさかんです。
元服の男たちが山で
大きな陰の字に並び陰毛を燃やす様は、
春の風物詩にふさわしい趣があります。
それは特に大毛字火と呼ばれ、
伝統を重んじる格式ある行事なのです。
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年に一度、春の勢いを借りて自分の体験した
恥ずかしい話や、自分のしでかした違法行為などを
巨大なのぼりに書き、町を練り歩くという奇祭。
ほんとうに危険なことを書いてしまい
逮捕される人もいるので、時効寸前の人は
参加しない方が無難です。
また、美しいご婦人がとても恥ずかしくて
とてもいやらしい体験を書いたのぼりを立てて
頬を赤らめ練り歩く様は、そこはかとない色香をかもしだし
大いに興奮させてくれます。
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6.SEX
これも祭りなのか、という意見もあるかとは思いますが、
SEXは立派なお祭りです。
それも春祭りとしてのSEXは、同じ時刻に100万人もの人が
各家庭、ホテル、旅館などで行ないます。
夕方の6時9分スタートなのですが、
終了時刻はそれぞれの参加者によって
かなり異なるようです。
子供の日に対して、大人の日と呼ばれることもあります。
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さて、ここに記したものは春の祭りのほんの一部です。
お祭り好きの日本人が春にかける心意気を、
おわかりいただけたでしょうか。
実はここで発表できないようなとんでもないお祭りも
まだたくさんあるのです。
それはまたの機会におゆずりしたいと思います。
この中にはこれから行なわれるお祭りも
いくつか含まれています。
みなさまも思い切って「雨どい玉みこし」あたりに
参加されてはいかがでしょうか。
ちなみに私は、今年は陰毛送り火に参加する予定です。
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