コチコチコチ〜
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小林 |
「今、不穏な音がしたな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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コチコチコチコチ〜
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小林 |
「どう考えてもへんやな」
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北小岩 |
「確かに、
生命の危機に直結するような
気がいたします」
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コチコチコチコチコチ〜
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小林 |
「お前の
金玉のあたりからするで」
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北小岩 |
「あっ!
寒さのあまり、
わたくしの玉が
凍りかけております!」
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小林 |
「待ってろ!
あそこにカップラーメンを
食おうとしているヤツがおる」
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バッ
ジャバ〜ッ
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北小岩 |
「熱過ぎるでございます!
それに麺が
長髪の陰毛のように
なっております!」
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小林 |
「凍って終焉を迎えるか。
灼熱で閉幕を迎えるか。
男には選ばねばならん時がある」
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まったくの詭弁であろう。
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小林 |
「お前の玉も救われたことだし、
玉ほぐしのために歩くか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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ガシャ〜ン
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小林 |
「窓ガラスが割れた音がしたな」
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北小岩 |
「陰唇さまのお宅です。
事件性がございますね」
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小林 |
「これから現場に突入するが、
油断するんやないで」
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北小岩 |
「刃物を持った男が
立てこもっているかもしれません」
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小林 |
「そやな。
一応窓からのぞいてからにするか」
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北小岩 |
「はい。
むっ!
刃物を持った男ではなく、
おちんちんを持った
陰唇家のご主人が
立っているようです」
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小林 |
「奥さんに全裸状態で
ちんちんを蹴られたようやな」
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奥さん |
「あんたが私に
やさしかったことなんか、
一度もないじゃない!」
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ご主人 |
「そういうお前こそ、
いつも俺を
鼻で笑っていたじゃないか!」
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奥さん |
「鼻で笑われるだけ
ましだと思いなさいよ!」
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ご主人 |
「何言ってんだ、
ケツ穴みたいな
顔しやがって!」
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奥さん |
「何っ!
き〜〜〜〜〜!」
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小林 |
「なぜか二人とも全裸やな。
夫婦喧嘩は
犬も食わぬというやろ。
いこか」
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北小岩 |
「先生、お待ちください!」
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小林 |
「んっ?
おっ!
夫婦喧嘩を
お互いのケツの穴が
食っとる!」
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北小岩 |
「夫婦喧嘩は、
犬は食いませんが、
おケツの穴が
食べるのですね!」
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有史以来、
ほとんど唱えられたことのない説であろう。
しかし、激しく罵り合った夫と妻が
案外なかよくやれているのは、
おケツの穴が食べてくれているからなのかも
しれませんね。 |