KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百七拾四・・・有機

カーッ

小林 「夏が来たな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「夏の食いもんと言えばなんや」
北小岩 「そうめんなどは
 いかがでしょうか」
小林 「ええな」
北小岩 「わたくしたち、
 お中元にいただくはずの食料を、
 別のろくでもないものに
 すり替えられてしまいました」
小林 「しかし、
 それを聞いた社長が
 別の食いもんを
 送ってくれたから、
 一命をとりとめたな」
北小岩 「その中に
 そうめんがございました」
小林 「今の季節は、
 やはり流しでいこか」
北小岩 「かしこまりました」

弟子は板を塀にななめに立てかける。
先生はふるちんで頭を下にし、
板に寝そべる形になった。

北小岩 「では雨どいの端に
 ブツを入れてください。
 水とともに
 そうめんを流します」

じゃ〜

そうめんはちんちんのところで止まった。
それを逆さになった先生が食す。

小林 「ちんちんも
 いい具合に冷えるし、
 塩味がきいとる気がするな。
 一石二鳥や」

考えたくもないので、
その描写はここまでにしておこう。

小林 「俺たちをのぞいて、
 町にはモテないやつ
 ばかりやろ」
北小岩 「確かに」
小林 「その中の一人が、
 モテるために
 革新的なことを
 始めたらしいんや」
北小岩 「ぜひお話を
 うかがいたいですね」

おぞましい流しそうめんで
腹いっぱいになった師弟は、
モテないやつのところへ。

北小岩 「粗珍(そちん)さんは、
 どのような方法で
 おモテになる
 おつもりなのですか」
粗珍 「有機に目をつけたんですよ」
北小岩 「有機でございますか」
粗珍 「一部の女性たちは、
 野菜などで
 有機にとてもこだわるでしょ」
北小岩 「そうですね」
粗珍 「なので僕は
 自分のイチモツを、
 『有機ちんちん』にして
 女性にアピールしようと
 思ってね」
北小岩 「おちんちんは確かに、
 あまり有機という感じは
 いたしません」
粗珍 「そうなんですよ。
 だからイチモツを
 堆肥で囲んで、
 有機栽培で
 育てているんです」
北小岩 「なるほど!」
粗珍 「もちろん無農薬だよ!」
北小岩 「無農薬のおちんちんは、
 一部の女性から
 モテるかもしれませんね。
 わたくし、
 今まで気づきませんでした」

気づく必要など、ないであろう。

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2019-08-04-SUN

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