カーッ
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小林 |
「夏が来たな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「夏の食いもんと言えばなんや」
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北小岩 |
「そうめんなどは
いかがでしょうか」
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小林 |
「ええな」
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北小岩 |
「わたくしたち、
お中元にいただくはずの食料を、
別のろくでもないものに
すり替えられてしまいました」
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小林 |
「しかし、
それを聞いた社長が
別の食いもんを
送ってくれたから、
一命をとりとめたな」
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北小岩 |
「その中に
そうめんがございました」
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小林 |
「今の季節は、
やはり流しでいこか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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弟子は板を塀にななめに立てかける。
先生はふるちんで頭を下にし、
板に寝そべる形になった。
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北小岩 |
「では雨どいの端に
ブツを入れてください。
水とともに
そうめんを流します」
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じゃ〜
そうめんはちんちんのところで止まった。
それを逆さになった先生が食す。
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小林 |
「ちんちんも
いい具合に冷えるし、
塩味がきいとる気がするな。
一石二鳥や」
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考えたくもないので、
その描写はここまでにしておこう。
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小林 |
「俺たちをのぞいて、
町にはモテないやつ
ばかりやろ」
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北小岩 |
「確かに」
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小林 |
「その中の一人が、
モテるために
革新的なことを
始めたらしいんや」
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北小岩 |
「ぜひお話を
うかがいたいですね」
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おぞましい流しそうめんで
腹いっぱいになった師弟は、
モテないやつのところへ。
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北小岩 |
「粗珍(そちん)さんは、
どのような方法で
おモテになる
おつもりなのですか」
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粗珍 |
「有機に目をつけたんですよ」
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北小岩 |
「有機でございますか」
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粗珍 |
「一部の女性たちは、
野菜などで
有機にとてもこだわるでしょ」
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北小岩 |
「そうですね」
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粗珍 |
「なので僕は
自分のイチモツを、
『有機ちんちん』にして
女性にアピールしようと
思ってね」
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北小岩 |
「おちんちんは確かに、
あまり有機という感じは
いたしません」
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粗珍 |
「そうなんですよ。
だからイチモツを
堆肥で囲んで、
有機栽培で
育てているんです」
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北小岩 |
「なるほど!」
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粗珍 |
「もちろん無農薬だよ!」
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北小岩 |
「無農薬のおちんちんは、
一部の女性から
モテるかもしれませんね。
わたくし、
今まで気づきませんでした」
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気づく必要など、ないであろう。 |