びゅ〜
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小林 |
「寒波やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「どや」
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北小岩 |
「確かめてみます」
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ずりっ
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北小岩 |
「ほほう」
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小林 |
「どや」
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北小岩 |
「少し赤みを帯びておりますが、
大丈夫なようです。
先生は」
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ずりっ
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小林 |
「猛々しいな。
大丈夫や」
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二人は寒波のために
ちんちんが霜焼けになっていないか確かめた。
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小林 |
「町の広場に
モニターが設置されたな」
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北小岩 |
「溢茂勃男
(いつもたつお)さんの
ことですか」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「おかわりないか、
確かめにまいりましょう」
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何がモニターに映し出されているのだろう。
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小林 |
「勃男は不必要な時に
いつも股間を膨らませるため、
おなごらから
白い目で見らとるんやな」
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北小岩 |
「それで屹立を鎮めるために、
冬眠することにしたので
ございます」
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町が予算の多くをつぎ込み、
勃男のいる洞穴にカメラを設置した。
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北小岩 |
「気持ちよさそうに
冬眠しておりますね」
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勃男は全裸で丸まっている。
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小林 |
「股間はどや。
鎮まっとるか」
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町長がリモコンでカメラの角度をかえる。
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見守っ
ている
町の
おなご
衆 |
「きゃあ!」
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おなごたちはいったん目を手で覆ったが、
指のすき間をつくり再び見た。
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北小岩 |
「鎮めるために
冬眠したはずですが、
朝勃ちしてますね」
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小林 |
「男の性やな」
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見守っ
ている
町の
おなご
衆 |
「きゃあ!」
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北小岩 |
「今度は何があったので
ございましょうか」
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小林 |
「ケツの穴のあたりを
よく見てみい」
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北小岩 |
「あっ!」
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今まさにモグラが肛門から入ろうとしていた。
一大事の場面であることは確かだが、
こんなことのために
町の大切な予算をつぎ込むって・・・。
今年もまた、先生の町はくだらなそうである。 |
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