北小岩 |
「いちに さんし」
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小林 |
「しっくす ないん」
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北小岩 |
「にいに さんし」
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小林 |
「しっくす ないん」
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北小岩 |
「山登りのかけ声といたしまして、
それは妥当でない気がいたします」
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小林 |
「ええやないか。
世界中のおなごたちが
俺たちにのぞんどることや」
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北小岩 |
「確かにそうでございますね」
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そんなことは鼻くそほどもない。
それどころか世界中に師弟の金的を
亡きものにしようと企てる女が
後を絶たないほどだ。
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北小岩 |
「もう少しで頂上でございます」
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小林 |
「風光明媚やな。
まるで山の上から
スカートの中を
のぞき見しとる気分や」
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北小岩 |
「さすが先生でございます!
それほどまでに
核心をついた比喩はございません」
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ごごごご〜〜〜〜〜〜
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小林 |
「むっ!
山の麓から凄まじい勢いで
水が噴出しとる」
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北小岩 |
「どんどんたまっております」
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小林 |
「下山して見にいこうやないか」
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だだだだだっ
先生たちが駆けつけると、
そこには変な形をした湖ができていた。
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北小岩 |
「続々と学者のみなさまが
集まっております」
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小林 |
「何があったんや?」
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地質
学者 |
「水が興奮しているとしか
思えないですね」
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北小岩 |
「形がとても気になりますが、
何というタイプの
湖でしょうか」
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地質
学者 |
「専門家としては
あまり用いたくない名称なのですが」
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小林 |
「はっきり言わんかい」
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地質
学者 |
「この湖は
『ちん湖(ちんこ)』だと
思います」
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北小岩 |
「ちんこでございますか!
どんな特徴があるのでしょうか」
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地質
学者 |
「毎朝、
湖の前方が勃ってみえます」
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北小岩 |
「えっ」
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地質
学者 |
「そして一カ月に一度
先っぽから噴火するでしょう」
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北小岩 |
「そうなのでございますか」
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だだだだっ
地質学者のところに
助手が息せき切って突っ込んできた。
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助手 |
「新たな発見がありました。
湖の下方には
大きな玉が2つあり、
玉の周囲には
毛が生えておりました」
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地質
学者 |
「やはり『ちん湖』で
間違いなかったか」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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先生の町に突如現れた『ちん湖』。
これからどう太くなっていくのか。
はたまた中折れしてしまうのか。
予断を許さない。 |