北小岩 |
「ふわ〜、あっ、ぐわ〜」
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ぷ〜〜〜っ
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北小岩 |
「うぎょあ〜」
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ぐほっぐほっ
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小林 |
「お前朝っぱらから、
何まぬけな面しとる上に
むせとるんや」
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北小岩 |
「ふあ〜、しぇんしえ〜。
あごぐわ〜」
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がきっ
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北小岩 |
「ありがとうございます。
大きなあくびをしたとたん、
あごがはずれてしまいました。
口が閉じられず、
右往左往しておりましたところ、
先生の腐った屁が
口からダイレクトに入ってしまい、
肺にまで到達してしまいました。
それでむせてしまったのでございます」
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小林 |
「屁に関しては、
聖水とでも思っとけ」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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小林 |
「それはともかく、
俺の知り合いの僧侶たちが
山ごもりしとるらしいんや」
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北小岩 |
「わたくしも、
かねてより山ごもりに
憧れておりました。
お坊様方の修行、
そして珠玉の言葉は、
わたくしの人生の
指針となることでしょう」
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二人は三日三晩歩き続け、とある山奥へ。
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北小岩 |
「過酷な修行をされている方々には
不謹慎でございますが、
わたくし、どのように厳しいことを
されているのか、
とても興味深く思っております」
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ふんわふわ〜〜〜
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北小岩 |
「しゃぼん玉でございます」
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小林 |
「鼻のそばに来たな。
手で潰すのも面倒や。
鼻でつぶしたれ」
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バシッ
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小林 |
「んっ!
うげえ〜〜〜、
臭え〜〜〜〜〜〜!」
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「わっはっはっはっはっはっはっはっ」
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北小岩 |
「お坊さまでございます」
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お坊
さんA |
「俺はこの山で、
しゃぼん玉に屁を入れる修行を
ずっと続けてきたんじゃ。
やっと逸品をつくれるように
なったんじゃ。
屁の爆弾、屁ボム玉とでも
呼んでもらおうか」
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北小岩 |
「・・・」
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びゅ〜ん
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北小岩 |
「あっ、
ムササビでございます」
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小林 |
「今のがムササビに見えたか」
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北小岩 |
「言われてみれば、
カラダが通常のものより
数倍大きかった気がいたします」
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小林 |
「また来るで。
今度は目をおっぴろげて、
よ〜く見てみい」
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北小岩 |
「むっ!
てっきり飛膜を広げて
滑空しているものと
思っておりましたが、
玉袋を極限まで伸ばして広げ、
飛膜がわりにして飛んでおります」
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お坊
さんB |
「わっはっはっはっ
はっはっはっはっ。
ムササビんびんとでも
呼んでもらおうか」
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このお坊さんたち、わけがわかりませんね。 |