小林 |
「今日の俺の予定はどうなっとる?」
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北小岩 |
「えっと、
カレンダーには、こ汚い字で
20年前に買ったエロ本を
おさらいすると書かれております」
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小林 |
「それも重要やが、
身体がなまってしまうな。
久しぶりに遠くの駅まで歩くか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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二人は8時間ほど歩き、遠くの駅に着いた。
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北小岩 |
「おや?
無乗車券デーと大書されております」
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小林 |
「ほほう。
タダで乗れるというわけやな。
仕方ない。乗ってやろう」
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ちんちんぽっぽ ちんちんぽっぽ
イチモツ状の汽車のような電車がホームに入ってきた。
バーン
扉が開き、女性車掌が顔を出した。
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小林 |
「むっ!
両胸にパンタグラフがついとるぞ」
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北小岩 |
「どういうことでしょうか」
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小林 |
「もしかすると、
股間がびりびりくるほどの
ええ思いができるのかもしれんな」
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女性
車掌 |
「お入りください」
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男女が半々の割合で乗っていた。
電車はゆっくり動き出し。
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女性
車掌 |
「あと10分ほどで、
長いトンネルに入ります。
トンネルに入ると
車内の照明が消えますので、
女性はその間、パンツを下げて
大切なところを出してください。
未体験の解放感が味わえます。
男性の方、暗闇で見えませんが、
イマジネーションを働かせて
楽しんでください。
しかし、
絶対に女性に触ってはいけません。
もしそんなことをしたら、
しびれることが起こります」
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北小岩 |
「あっ、トンネルでございます」
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シュッシュッ
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小林 |
「パンツを脱ぐ音がするな」
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北小岩 |
「わたくし、
とっても興奮してまいりました!」
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その時、興奮を切り裂くように、
女性の叫び声が聞こえた。
「キャーッ! どこ触ってんのよ」
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女性
車掌 |
「緊急事態発生!
女性は全員、
すぐにパンツをあげてください!!」
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シュッシュッ
ピカーン
車内に明かりがついた刹那、
痴漢をはたらいたと思しき男の前に
吊り革が下りてきた。
ガチャン
女性車掌が素早く
吊り革の輪を男の手にはめた。
それは手錠の機能を持っていたのだ。
車掌が胸のパンタグラフを手錠に近づけた。
男の手に胸が触れたようで、
にやけたのもつかの間。
手錠にパンタグラフが触れると。
びびびびび〜〜〜
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痴漢男 |
「うお〜〜〜!」
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なぜかパンツが黒焦げになり、
むき出しになったイチモツに、
床から出ている鉄でできた筒が装着された。
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女性
車掌 |
「電車がブレーキをかけるたびに、
この筒がとてつもない力で
引っ張られます。
おしおきです」
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キキーッ
電車が停車した。
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痴漢男 |
「ぐわ〜〜〜!」
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男は一回のブレーキで悶絶。
なんなんだ、この電車はいったい!? |