KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百伍拾九・・・流行

小林 「こどもの日が過ぎてから、
 約2週間たつな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「今年、俺たちの町では
 新しい試みが行われたんやな」
北小岩 「画期的なことでございます」
小林 「町議会で、
 俺たちの意見が通ったんや」
北小岩 「町議会も
 見る目がございますね」

珍しく、何か建設的な提案でもしたのであろうか。

北小岩 「子どもの日とはいえ、
 いつまでも子どものままでは
 困りますからね」
小林 「もちろんや」
北小岩 「こいのぼりにおちんちんをつけ、
 下の鯉から、
 どんどんおちんちんが
 大きくなるようにする
 という案は、
 町長にも受け入れられましたね」
小林 「時代がやっと
 俺たちに追いついてきた
 みたいやな」

先生の町にはとてつもなく長いポールがあり、
そこに鯉を69匹セットするのだが、
下のものはちんちんを最小にし、
上にいくごとにでっかくしていくことを
提案したのだ。

小林 「縁起物やから、
 ほかの町からも
 多くの人が見に来とったな」
北小岩 「特に女性が多かったですね」
小林 「俺たちのことを、
 求めとるんやな」
北小岩 「もちろんでございます」

そんなことあるわけがない。
町議会も町長も、
焼きが回ったとしかいいようがないであろう。

小林 「俺たちもついに
 流行を作り上げたわけやが、
 北小岩の友人にも
 流行について
 研究しとるやつがおるな」
北小岩 「はい。
 何でも、
 大ヒット間違いなしの商品を
 開発したと
 おっしゃっておりました」
小林 「そうか。
 俺たちの営業力が
 必要かもしれんな」

おみやげによっちゃんイカをもって訪れてみた。

北小岩 「こんにちは」
流行
請負人
「ああ、北小岩くん。
 よく来たね」
北小岩 「確実に流行するものを
 拝見させていただきたい
 のですが」
流行
請負人
「今、持ってくるね」

だだだだだっ

流行請負人「はい!」

友だちが北小岩くんの頭に何かを置いた。

北小岩 「これは何でございますか」
流行
請負人
「おっぱい帽子だよ。
 いつでもおっぱいに
 包まれているような気分で
 落ち着くんだ。
 それに暴漢に襲われた時にも、
 乳首から白い液が出るから
 安心さ。
 ごめんなさいの体勢で油断させて、
 相手の目に液をかけて
 逃げるんだよ」

いったい、白い液って何でしょう?

北小岩 「右手に持っているのは?」
流行
請負人
「つけ大根だよ。
 ちょっと、全裸になってみて」

ちんちんの部分に
大根を装着できるようになっている。

北小岩 「これでよろしいでございますか」
流行
請負人
「めちゃくちゃカッコいいよ!!」


流行る気配はゼロですね。

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2017-05-21-SUN

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